アルネ・スロット監督を迎えたリバプールは、新たな長期政権に向けたチームを作りに取り組んでいる。ファビオ・カルヴァーリョやセップ・ファン・デン・ベルフをブレントフォードに売却し、ステファン・バイチェティッチら前政権で重宝された若手選手もレンタルで経験を積ませている。
一方で、トップチームではトレイ・ナイオニやリオ・ングモハ、ジェームズ・マコーネルら若手がカップ戦などでチャンスを得ており、着実にステップアップを遂げている。そして、レッズは将来有望株への投資を怠らない。
レッドスター・ベオグラードに所属するセルビア代表MFアンドリヤ・マクシモヴィッチも噂に挙がったひとりで、わずか17歳ながらも同国代表で4試合の出場を果たしている。新進気鋭の攻撃的ミッドフィルダーだが、同選手の代理人を務めるゾラン・ストヤディノヴィチ氏は、リバプールを含む強豪クラブから関心をもたれていることを明言した。
「オファーがあるのは秘密ではないよ。」
「その中にはリバプールもいるし、アストン・ビラ、RBライプツィヒ、アトレティコ・マドリードなど、トップリーグのすべてのクラブが興味を示している。」
「そして、移籍金が1200万ユーロなのか2000万ユーロなのかという話になる。”6月までに2000万ユーロになるかどうか確かめよう” と彼らは言うんだ。」
「もし値段が1000万ユーロで、出て行く可能性があるのなら、マクシモヴィッチはすでに売られていただろう。」
ドミニク・ソボスライを始め、ハーヴェイ・エリオットやカーティス・ジョーンズらを擁するリバプールだけに、最優先の補強ポジションではない。しかし、90分間も走り続け、前線でのチャンスメイクにも絡める両方の能力を有するのいは、ハンガリー代表MFのみと言える。
エリオットは体格的にボール奪取をすることが難しく、スピードなどの面でも少し物足りない。ジョーンズは攻撃的ミッドフィルダーのようにチャンスを演出するよりも、一列下でボールを保持する方が向いている印象を受ける。
そこに食い込めるだけのポテンシャルを持つ17歳のセルビア人MFだが、まだまだ経験値が少ないのは事実。はたして、リバプールは非凡な才能を評価し、早めに契約を取り付けることになるのだろうか…?