アンディ・ロバートソンとコスタス・ツィミカスのコンビがそれぞれ32歳と28歳になり、平均年齢の高まりからか、パフォーマンスの継続性が低下しているリバプールの左サイドバック。スコットランド代表DFのキャプテンシーに対する評価は高く、ギリシャ代表DFが放出されるかもしれない。
また、左サイドバックの前にいる左ウィンガーでも、ルイス・ディアスの去就も慌ただしくなっている。バルセロナを筆頭に移籍の噂が盛り上がりを見せており、アルネ・スロット監督は売却にも前向きとも言われている。
そんな2選手の後任候補として、ボーンマスに注目が集まっており、左サイドバックにはハンガリー代表DFミロシュ・ケルケズ、左ウィンガーにはガーナ代表FWアントワーヌ・セメンヨがターゲットとして報じられてきた。
英『The Sun』によると、マージーサイドのクラブは両選手の獲得を実現させるため、現有戦力を譲ることを検討しており、トレード要員としてミドルズブラでのレンタル移籍で一段階レベルアップしたスコットランド代表FWベン・ドークを引き渡す可能性があるようだ。
ユルゲン・クロップ前監督は、弱冠16歳だった頃から快足ウィンガーのポテンシャルを評価し、カップ戦などを通じてトップチームで経験を積ませてきた。オランダ人指揮官になり、序列が下がった印象もあるが、チャンピオンシップでの飛躍によって考えを変えさせるキッカケになるかもしれない。
スコットランド代表でも出番が増え始めている右ウィンガーは、イタリア復帰の噂が燻るフェデリコ・キエーザの後釜になり得る。しかし、スロット監督からの評価が高いとは言い切れず、セメンヨとケルケズの次世代のチームの主軸になるであろう選手たちのために若手を差し出すのも頷ける。
リバプールは19歳のウィンガーに対し、2500万ポンドの支払いを求めると言われ、ボーンマスの2選手獲得にかかる移籍金をできるだけ安くするためにも、若手のホープを利用するのはビジネス観点では利点も大きい。
最終的にはオランダ人指揮官がどれほど信頼しているかにかかっている。19歳と若く、この1年で急成長しているため、来シーズンにお試しでトップチームで起用してみるのも面白い選択肢と言える。
はたして、レッズはスロット監督が好む選手を受け入れる代わりに、若手を差し出すのだろうか…?