ユルゲン・クロップ監督のリバプール最後のシーズンともに戦い、シーズン後半戦にかけてレギュラーに定着した日本代表MF遠藤航だが、アルネ・スロット監督に代わって、プレー時間の確保に苦しんでいる。
オランダ人指揮官は信頼を口にするものの、出番は試合終盤のみ。カップ戦などではセンターバックなどを任される中、ライアン・フラーフェンベルフの疲れが目立つ連戦においてもプレミアリーグやチャンピオンズリーグではスタメンで起用することはなかった。
32歳のベテランMFのさらなる起用を待望する声も多いが、スロット監督は中盤の作りを変えたくないのか、ミッドフィルダー陣の構成を変えるのは稀だ。そして、日本人ミッドフィルダーの去就にも暗雲が立ち込めている。
独『Sky Sport Germany』フロリアン・プレッテンベルク記者によると、かねてより関心を示してきたアイントラハト・フランクフルトが同選手確保に向けて問い合わせを実施したが、移籍金などの兼ね合いで獲得に動き出すかは検討段階であるようだ。
「アイントラハト・フランクフルトは遠藤航について問い合わせを行った。32歳MFは今夏、フランクフルト移籍の可能性があるが、他の名前も検討されている。報道されているように、遠藤はリバプールを去ることが許されている。」
「現在のところ、この話題はフランクフルトにとって優先順位は高くない。その理由のひとつは全体的な金額がまだ高すぎるからだ。」
「フランクフルトは、ドイツ紙『BILD_Eintracht』が伝えているように、この状況について知らされている。」
🚨🦅 Eintracht Frankfurt have enquired about Wataru #Endo. The 32y/o midfielder is a possible candidate for #SGE in the summer, but other names are also being considered. Endo is allowed to leave Liverpool, as reported.
— Florian Plettenberg (@Plettigoal) March 31, 2025
Currently, the topic is not a priority for Eintracht,… pic.twitter.com/Qod2WNUzZh
日本代表ではキャプテンを務め、高いリーダーシップを持ち、監督に合わせたプレーを徹底できる器用なタイプの守備的MF。ガツンとボールを奪い去る強さに加えて、試合を読み、危ない場面に顔を出せるところは、フラーフェンベルフが身に付けなけれならない部分だろう。
この夏には香港と日本を巡るアジアツアーを発表しただけに、この時期に放出する可能性は低そう。また、練習に臨む姿勢は絶賛されており、他の選手や若手選手のお手本としてもチームに残して置きたい人材であることは間違いない。
はたして、32歳MFは来季もアンフィールドで戦うのか、慣れ親しんだドイツに舞い戻ることになるのだろうか…?