アルネ・スロット監督は就任初年度でプレミアリーグ制覇という偉業を成し遂げ、オランダ人指揮官として初めてのタイトルを勝ち取り、サッカー界の歴史に名を刻んだ。また、2位以下には大差を付けており、4試合を残した段階での優勝が決まった。
ユルゲン・クロップ時代からの主力を中心に据えつつも、独自の戦術も導入。中でも印象的なものは、ミッドフィルダー陣の構成変更。インサイドハーフを解体し、前線には攻撃的ミッドフィルダーを1枚置き、2枚を最終ラインの前に置くスタイルに修正した。
オランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフが最も台頭した選手で、プレミアリーグ開幕からレギュラーとして活躍。チャンピオンズリーグなどの連戦に疲れが目立ったが、ボールを前線に運ぶプレースタイルで、国内リーグで最も輝いたミッドフィルダーのひとりに数えられる。
その相棒として、攻守に輝きを放ったのが、アルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター。優勝を決めたトッテナム・ホットスパー戦では逆転弾を叩き込み、シーズンMVPに選出されてもおかしくないほどのパフォーマンスを披露し続けた。
過去にはプレミアリーグでもプレーし、ワトフォードやバーミンガムなどで所属してきたイングランド人FWトロイ・ディーニーは、アルゼンチン人ミッドフィルダーの価値が獲得したときよりも、ゼロがひとつ増えたように感じると語った。
「中盤を見ると、スロット監督のシーズン全体は、このミッドフィルダー3人に集約されている。ライアン・フラーフェンベルフは素晴らしく、全試合に出場している2人のうちの1人だ。それからアレクシス・マック・アリスターもいる。彼は4000万ポンドではなく、4億ポンドもの価値があるように見える。」
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来シーズンもプレミアリーグ制覇を成し遂げ、チャンピオンズリーグでも上位に食い込むためのチーム作りを見据えるリバプールは、ダルウィン・ヌニェスやクィービーン・ケレハーらの放出で資金を上乗せし、中長的に活躍できる選手に注目している。
あらゆるポジションで補強の噂が挙がる中、守備的ミッドフィルダーも補強ポジションのひとつと見られており、昨夏にはレアル・ソシエダMFマルティン・スビメンディ獲得に迫った。移籍は実現しなかったが、中盤の戦力を上積みするためにも新たなMFの加入が叫ばれている。
世界でも屈指のミッドフィルダー陣を揃えるリバプールだが、来シーズン以降も様々なタイトルレースに絡めるのだろうか…？