トレント・アレクサンダー=アーノルドが今季限りでアンフィールドを離れるため、、リヴァプールは右サイドバックの後任探しという難題に取り組んでいる。北アイルランド代表DFコナー・ブラッドリーをレギュラーに昇格させる案もあるが、過密日程を乗り切るには先発の座を狙えるディフェンダーが必要となる。
イタリア紙『Calciomercato』によると、その筆頭候補として名前が浮上しているのが、ユベントスに所属する25歳の万能DFアンドレア・カンビアーゾだ。今季ユヴェントスで公式戦40試合に出場し、2ゴール4アシストをマークしている。
左利きながら両足を高いレベルで使いこなし、両サイドのサイドバックはもちろん、ウイングバックやワイドミッドフィルダーとしてもプレー可能なユーティリティ性を備える。力強いランニングと攻撃参加、守備時の安定感も評価されており、“現代型サイドバック”として高く評価されている。
左サイドバックではコスタス・ツィミカスの退団が濃厚になっており、右サイドバックも兼務できるジョー・ゴメスも退団が噂される。そうしたチーム状況において、左右のサイドをカバーできるカンビアーゾは「一石二鳥」の補強となり得る。
しかし、リバプールにとってこの移籍には厄介な障害が立ちはだかる。宿敵マンチェスター・シティがこの争奪戦に本腰を入れており、カイル・ウォーカーの後継者としてリストアップしているという。
海外メディア『Football Insider』によれば、ペップ・グアルディオラ監督は彼の戦術適応力と汎用性に強い関心を抱いており、今夏の移籍マーケットを前に、本格交渉に入っている模様だ。なお、今冬にはシティが5450万ポンドのオファーを提示したが、ユベントスはこれを拒否していた。
当時の要求額は7500万ポンドに達していたが、この夏には価格が下がると見られており、現在は4000万~4500万ユーロが目安とされている。この価格帯であれば、リバプールにとっても十分に狙えるターゲットとなる。
リバプールはカンビアーゾ一本に絞ることなく、様々なサイドバックに注目を寄せている。ワールドクラスの右サイドバックを失う可能性に直面する中、どのような補強を実施することになるのだろうか…?
