リバプールのセンターバック、ジャレル・クアンサーを巡って、プレミアリーグ同士の熾烈な争奪戦が勃発するかもしれない。今季プレミアリーグでわずか398分しか出番を得られていない22歳DFは、今夏の移籍マーケットにおける人気銘柄になっている。
海外メディア『TEAMtalk』によると、ニューカッスル・ユナイテッドと並んで、ノッティンガム・フォレストがクアンサーに強い関心を示している模様で、スカウティングチームはすでに詳細な分析を進めているようだ。
フォレストは、主力DFムリージョにメガクラブが関心を示しているため、その後釜として、またニコラ・ミレンコヴィッチとんセンターバックコンビに割って入れるディフェンダーとして、リバプールから将来有望なクアンサーの引き抜きを検討している。
一方、ニューカッスル・ユナイテッドの最終ラインは年齢層が高く、世代交代は避けられない。25歳DFスヴェン・ボトマンととともに、最後尾で相手の攻撃を止められる選手を求めており、プレミアリーグでも経験のあるクアンサーは適切なターゲットになり得る。
ただし、クアンサーへの関心はイングランド国内にとどまらない。インテル・ミラノは以前から彼の能力に注目しており、昨年9月時点でも名前が浮上。ドイツの複数クラブも22歳のセンターバックに注目しており、欧州中堅クラブによる獲得レースが激化する可能性も高まっている。
リバプールはクアンサーを約3500万ユーロと評価しており、魅力的なオファーが届けば売却を検討する構え。しかし、トレント・アレクサンダー＝アーノルドは契約満了で去り、イブラヒマ・コナテも契約延長しておらず、ジョー・ゴメスも長期離脱を頻繁にしてしまうことを踏まえると、若きディフェンダーリーダー候補を残すのも選択肢のひとつだ。
とはいえ、マージーサイドのクラブは新たなセンターバック確保に動いている。ボーンマスの若手CBディーン・ハイセンへの関心を強めており、チェルシーやアーセナル、レアル・マドリードとの争奪戦が続いている。
その代役候補には、アヤックスの19歳DFヨレル・ハトらの名前も挙がっており、今シーズン以上に出場機会に恵まれない可能性もある。それを理由にクラブ側に移籍を打診する未来も否定できず、リバプールは最終ラインの強化において、難しい判断が求められそうだ。
リバプールの移籍市場における最初のドミノを倒す存在になるかもしれないジャレル・クアンサー。アルネ・スロット監督がどのような決断を下し、どんなチーム作りを進めるのだろうか。