2023年にワトフォードから約3000万ポンドでブライトンに加入したジョアン・ペドロは、加入初年度から持ち前のテクニックと得点感覚でチームにフィット。公式戦70試合で30得点と、数字面でも確かなインパクトを残している。今シーズンは全大会通算で10ゴール7アシストを記録。
中央のストライカーに加え、アタッキングミッドフィルダーやウィングでもプレー可能な高いユーティリティ性を誇り、戦術の幅を広げられる人材として評価が急上昇。イングランド国内はもとより、ヨーロッパ全体で最も将来を嘱望されるフォワードのひとりと見なされている。
来シーズンに向けて、プレミアリーグの各クラブが移籍市場で活発に活動する中、ブライトンで輝きを放ち続けるブラジル出身の23歳は、今夏のマーケットで大きな話題を呼ぶ存在となりそうだ。
英『Daily Telegraph』によると、攻撃陣の強化を狙うリバプールやアーセナル、チェルシーの3クラブがブラジル人フォワードに熱視線を送っており、プレミアリーグ同士による熾烈な争奪戦に発展する可能性があるようだ。
アルネ・スロット体制で2年目を迎えるリバプールにとって、今夏の移籍市場は極めて重要な意味を持つ。ストライカー補強を最優先事項に据えており、ジョアン・ペドロはそのターゲットのひとりとされている。
ダルウィン・ヌニェスが退団濃厚と言われ、ディオゴ・ジョタの継続性に欠けるパフォーマンスが影響している。特にヌニェスが移籍する可能性を見据えた場合、代役を早期に確保しておく必要がある。
リバプールはすでにジェレミー・フリンポンやフロリアン・ヴィルツといった実力者とも接触しているが、ジョアン・ペドロについては3月時点で代理人と水面下でコンタクトを取っていたとされており、継続的な関心を寄せていることが明らかだ。
ミケル・アルテタ率いるアーセナルもまた、今シーズンの課題であった決定力不足の解消に取り組んでいる。攻撃陣の刷新を狙うなか、ジョアン・ペドロの名前は獲得候補のひとりとしてリストアップされている。
しかし、ロンドンのクラブは並行してスポルティングのヴィクトル・ギェケレシュへの関心を強めている。すでに移籍金6000万ポンド+週給20万ポンド超の契約を準備しているという報道もあり、本腰を入れて交渉に臨んでいる模様だ。
混迷から上向きのシーズンからさらに順位を上げたいチェルシーも、新たな得点源の確保に向けて動き出している。ジョアン・ペドロに関しては過去から関心を寄せていた経緯があり、今夏のマーケットでも獲得候補にリストアップされている。
ただし、RBライプツィヒのベンヤミン・シェシュコやイプスウィッチ・タウンのリアム・デラップなど、他にも若手ストライカーをスカウティングしているという情報もあり、選定には時間をかける方針と見られる。
はたして、ワトフォードやブライトンで実力を示してきた23歳のストライカーは今夏、新たなクラブにステップアップするのだろうか…?
