最後の最後に3位でシーズン終了するとすぐに、リバプールは今夏の補強第一号を決めてみせた。かねてから噂のあったRBライプツィヒDFイブラヒマ・コナテ獲得が正式に発表され、2021年7月1日からリバプールの一員として新たな一歩を踏み出す。
フランスU-21代表のメンバーに選出されており、UEFA U-21欧州選手権に参加している。今シーズンはセンターバックが呪いの如く負傷で長期離脱してしまい、経験値の浅いディフェンスラインを組まざるを得なかった。チームのアキレス腱とも言えるポジションに若いながも実績十分の選手を加えられたことに、チームを率いるユルゲン・クロップ監督は喜びを隠せない。
「イブラヒマ・コナテほどの選手を加えることができて、ほんとに嬉しいね。FCソショーでプレーしているときに、彼の持つ高いポテンシャルに気づいて以来、長年追ってきた選手だしね。」
「昨シーズンは度重なる負傷でセンターバックに問題を抱え、強化すべきポジションであることは明白だった。でも、まずはナット（・フィリップス）、リース（・ウィリアムズ）、オザン（・カバク）のパフォーマンスは素晴らしかった。信じられないくらいにね。」
「イブラヒマ（・コナテ）はすでに持っているディフェンス陣の質を、さらに向上させてくれるプレーヤーだ。強靭的なフィジカルを生まれながらに備えており、俊敏性にも優れる。力強く、空中戦を支配する。」
「ブンデスリーガとヨーロッパの大会を通じて、90試合以上でのプレーを経験している。怪我がなければ、もっと試合数を積み重ねていただろう。それでもなお、2つの非常に困難な大会で実力を発揮するに足りる経験値を得ている。」
「我々のサッカースタイルにも通じるハイ・プレスでの展開を、チャンピオンズリーグの舞台で体験済みだ。」
「正しい形でチームに貢献できる選手を獲得したと自信を持って言える。けど、まだ22歳の若手で、秘めている圧倒的なポテンシャルを徐々に発揮していってくれるさ。彼も成長には貪欲だし、さらに良い選手になるためにともに取り組むよ。」
「彼がどれほど良いプレーヤーかを知っているからこそ、とてもエキサイトしている。それに、プレシーズンが始まって、一緒に仕事をするのが待ちきれない。」
怪我が気がかりだが、ピッチ上で見せるパフォーマンスは他者を凌駕する。恵まれた体躯と運動能力で相手の攻撃をはじき返す。身体的特徴だけでなく、スピード、ドリブル、パス…現代的なセンターバックに求められる能力も併せ持つ。
フィルジル・ファンダイクの隣で、経験を積むことでとんでもないディフェンダーへと成長する可能性を秘めた存在。将来的にはイングランド代表DFジョー・ゴメスと最終ラインを引っ張ることが期待されており、公式戦で早くプレーを観戦したい…