昨年の夏から移籍の噂が飛び交っていたクリスタル・パレスMFエベレチ・エゼ。今季はロンドンに留まると、ここまで41試合で13ゴール11アシストを記録。前半戦に苦労したパレスだが、後半にかけて順位を上げたチームにおいて中心的な役割を担った。
先日行われたFAカップ決勝において、あのマンチェスター・シティを相手に決勝ゴールを叩き込むという離れ業を演じた。この一撃により、クリスタル・パレスはクラブ史上初となる主要タイトルを手にし、クラブの歴史を塗り替える英雄となった。
海外メディア『CaughtOffside』によれば、攻撃陣の強化を狙うリバプールはパレスのイングランド代表MFに対して関心を示しているものの、同選手の契約には7000万ポンドのリリース条項が設定されており、クリスタル・パレスはこれを満額一括での支払いでしか認めない方針のようだ。
現在のところ、最も積極的な動きを見せているのはトッテナムとノッティンガム・フォレスト。ただし、トッテナムは一括での支払いが困難な可能性があり、分割払いの交渉を模索。一方、ノッティンガム・フォレストは来季のチャンピオンズリーグ出場権という付加価値を武器にするためにも負けられない最終節を迎える。
さらに、マンチェスター・ユナイテッド、シティ、チェルシー、アーセナル、ニューカッスルといったプレミアリーグの強豪も虎視眈々と様子をうかがっている。リバプールも長らくエゼに関心を寄せているが、現時点ではまだ具体的な交渉に入っていない。
その理由は、クラブがバイエル・レバークーゼンの若きMFフロリアン・ヴィルツを優先にしているため。リチャード・ヒューズSDは、ヴィルツ獲得に向けて具体的なオファーを行ったと報じられており、もし交渉が難航、あるいは破談となった場合に備えて、“プランB” としてエゼ獲得に本格的に動くシナリオが現実味を帯びている。
リバプールが関心を示すクリスタル・パレスのイングランド代表MFアダム・ウォートンにも熱視線を送っていると見られ、もしもの場合にはロンドンのクラブから2枚獲りが実現する可能性もある。
はたして、リバプールはフロリアン・ヴィルツ獲得に成功するのか、もしくはエベレチ・エゼに白羽の矢を立てるのだろうか…?
