当初、移籍の話が出回ったときには誰もが実現するとは思わなかったドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツのリバプール加入。ところが、時が経つにつれて、その現実味は増すばかりで、22歳の攻撃的ミッドフィルダーはアンフィールド上陸を熱望している。
クラブ間での話し合いが進められ、最も高額なドイツ人プレーヤーになることがほぼ確実な同選手に対して、現役時代にレアル・マドリードやバイエルン・ミュンヘンで活躍したドイツ代表の先輩、トニ・クロースはドイツ王者に加入するものと思っていたと語り、決断が正しいかどうかは後にならないと分からないとも口にした。
「それが彼にとって、そして彼のキャリアにとって、ベストな次のステップだと彼が考えているのなら、それでいい。このような決断は、厳密には後になってからしか判断できない。」
「彼(ヴィルツ)は世界のどのクラブでも通用する選手だと私は思う。バイエルンだろうがリバプールだろうが、レバークーゼンにいた時とは確実に違う。でも、彼はどんなトップクラブでも自分を主張できるすべての手段を持っている。」
「バイエルンに行くことは誰の目にもはっきりしていた。私はそんなことは知らなかったし、昔の私なら、誰かがそう書いても最初は信じなかった。」
シャビ・アロンソ監督とともに、昨シーズンはブンデスリーガで無敗優勝という偉業を成し遂げ、ヨーロッパリーグも決勝まで駒を進めた。惜しくも優勝を達成するには至らなかったが、49試合で18ゴール20アシストと脅威的な数字を残した。
ヴィルツは今季も主役の座を譲らず、45 試合で16ゴール15アシストを記録。ドイツだけではなく、ヨーロッパの中でも屈指の攻撃的ミッドフィルダーとして名を馳せ、メガクラブが熱視線を送り続けた。
バイエルン・ミュンヘンやマンチェスター・シティなど強豪クラブに断りを入れ、リバプール行きだけを見つめる22歳の若き天才は順当に契約を結び、アンフィールドでレジェンドになれるだろうか…?
