2024-25シーズンの欧州サッカーも終了し、各クラブはすでに夏の移籍市場へと照準を合わせている。そんな中、ASモナコに所属する23歳の攻撃的ミッドフィールダー、マグネス・アクリウシェを巡る争奪戦が水面下で激化の様相を見せ始めている。
これまでにキリアン・エムバペやベルナルド・シウバ、ファビーニョらを世界に送り出してきたモナコからまたひとり、次世代のスター候補が羽ばたこうとしている。アクリウシェは今季43試合で7ゴール12アシストを記録。攻撃的MFとして確かな爪痕を残した。
中盤から前線にかけて流れるような動きを見せ、的確なパスとダイレクトな仕掛けで相手守備陣を切り裂くそのプレースタイルは、すでに欧州の名だたるクラブのスカウト陣の視線を一身に集めている。
海外メディア『CaughtOffside』によると、リバプールは次代を担うタレントとしてフランスU-23代表MFに関心を示しており、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、トッテナム、ニューカッスル、ノッティンガム・フォレストといったクラブと争奪戦を繰り広げているようだ。
フランス国内からはパリ・サンジェルマンも注目しており、移籍金は6000万〜7000万ユーロは上る見込み。決して安い金額ではなく、チームによってはオファーを出す前に撤退しても不思議はない。
エジプト代表FWモハメド・サラーの長期的な後継者になり得る23歳のウィンガーだが、得点力がそこまで高くない選手に対して、最大7000万ユーロもの大金を投じるのはリスクが高い。チャンピオンズリーグでも経験こそがあるが、まだまだ経験不足感は否めない。
アクリウシェ本人は、定期的な出場機会を求めて移籍先を選ぶと見られており、単に名門クラブであるかどうかではなく、自身の成長曲線とマッチする環境があるかが重要な判断材料となる。その点では、いわゆるメガクラブは除外される可能性もある。
現実的なラインとしては、4000万ユーロ前後が適切な金額にも思えるが、関心を寄せるクラブの中から大金を投じて、フランス人の逸材アタッカーを迎え入れるチームが現れるのだろうか…?
