1年の延期となったユーロ2020が名前を変えずに、今年の夏に開催される。出場する各国が発表されるなか、イングランドは5月25日に予備メンバー含めた33名の候補を発表していた。その後、メンバーが吟味され、本選に臨むイングランド代表26名が正式に決定した。
リバプールからは前回の代表戦で選考から漏れたDFトレント・アレクサンダー=アーノルドに加えて、リーグ後半戦のほとんどを負傷で棒に振ったMFジョーダン・ヘンダーソンが選出された。リバプールのキャプテンはユーロ初戦には間に合わない見込みで、同じく後半戦に負傷したDFハリー・マグワイア(マンチェスター・ユナイテッド)も怪我の影響で初戦を回避する予定。
今年3月に行われた2022年カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選に挑んだイングランド代表から落選した格好の右サイドバックだが、今回は代表入りを果たした。カイル・ウォーカー、キーラン・トリッピアー、リース・ジェイムズ…と代表には4名の右サイドバックが名前を連ねる結果となった。
右サイドのディフェンダー陣が過剰気味な印象も受けるなか、リバプールDFを中盤で起用するのではないかという報道が急浮上してきた。その真意について問われたガレス・サウスゲート監督は、ミッドフィルダーとして起用の可能性をやんわりと否定している。
「(中盤での起用は)可能性は低いと思う。」
「彼は優れたサッカー選手で、若かりし頃は中盤でもプレーしていたことから、ミッドフィルダーでもプレー可能だろう。しばらくの間フレンドリーマッチなどを通して、オプションになり得るか試してみる必要がある。」
「ただ、親善試合自体がうまくいくか気を配る必要もある。まずは右サイドバックとしてのプレーを確認したいし、実力を発揮できる機会を与えたい。」
「トーナメントにおいては、それでも負傷者が続出したりするケースがある。その場合には、変化を求められるし、適応能力に優れた選手たちは非常に重要な存在になる。」
長短の的確なパスを供給できるだけに、中盤での起用についてはリバプールでも待望論が絶えない。現時点では右サイドバックのバックアップがいないため、ポジションをあげられない。とはいえ、例えばジョー・ゴメスを右サイドに配置し、ミッドフィルダーとしてピッチを駆けるイングランド代表DFを見てみたい…