昨夏の移籍市場において、モハメド・サラーの控えとして期待され、ユベントスからリバプールに加入したイタリア代表FWフェデリコ・キエーザだが、シーズンを通してのプレー時間はわずか466分間のみで、期待はずれに終わった。
センターフォワードとしても起用されるもハマっておらず、コンディションの調整にも苦悩する27歳のウィンガーに対しては、母国のセリエAを筆頭に、スペインからも関心が届いており、状況次第では退団もあり得る。
選手本人も出場機会を求めて、移籍にも前向きとの報道が出回っており、アルネ・スロット監督の2シーズン目に向けて、ダルウィン・ヌニェスやルイス・ディアスらとともに、攻撃陣の刷新が実施されるかもしれない。
イタリア紙『Calciomercato』によると、フェデリコ・キエーザを巡る争奪戦はさらに激しくなっており、トルコのベシクタシュも参戦したようだ。これまでもナポリなどイタリア勢に加えて、レアル・ベティスらスペイン勢も候補に挙がっていた。
昨季、ベシクタシュはトルコ・スーパーリーグを4位で終え、タイトル争いからは大きく後退。ガラタサライやフェネルバフチェの独走を許し、首位とは33ポイント差という屈辱の結果となった。ヨーロッパリーグ予選の出場権を得たものの、国内の覇権を失ったままでは終われない。
クラブを率いるオーレ・グンナー・スールシャール監督は、優勝争いに戻るためには質の高い即戦力が必要と判断。ナポリの中盤を支えるカメルーン代表MFアンドレ=フランク・ザンボ・アンギサとともに、キエーザもリストアップしている。
ただし、現時点で正式なオファーが提示されたという情報はなく、選手側や所属クラブからの反応も未知数。イタリア復帰よりは信憑性も低く、もしもアンフィールドを離れるのであれば、母国行きが既定路線と言える。
はたして、移籍報道が盛り上がる27歳のウィンガーは、来シーズンもイングランドに残るのか、もしくは新天地を求めて羽ばたくのだろうか…?
