2025年6月まで残っていた契約を更新せず、レアル・マドリードでの新たなチャレンジを選択したイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルド。地元クラブにほとんどお金を残さずに去った行為には、賛否両論の声が挙げられた。
しかし、リバプールは2年連続でフリートランスファーで主力をスペインのクラブに流出する可能性が高まっている。スペイン紙『Marca』によると、レアル・マドリードはフランス代表DFイブラヒマ・コナテに熱視線を送っており、2026年6月で満了となる契約のタイミングを狙っているようだ。
アレクサンダー=アーノルドと同じように、契約期間が短くなった選手を囲う補強戦力は、近年のマドリードの常套手段だ。ダビド・アラバやアントニオ・リュディガー、キリアン・エムバペらもフリーで獲得しており、代わりに給与や代理人への支払いに予算を回している。
リバプールも黙って見ているわけではない。今シーズン中からフランス人センターバックとの交渉を始めており、一部情報では今夏の移籍市場が閉まるまでに決着をつけたい意向のようだが、同選手の大幅な給与アップの要求がアンフィールドでの未来を不透明なものにしている。
オランダ代表DFフィルジル・ファンダイクとともに、強固な最終ラインを築いたコナテ。アルネ・スロット監督にとっては代わりの効かない選手のひとりで、万が一放出せざるを得ない場合には、大金を用いて、ヨーロッパでもトップレベルのディフェンダーを迎え入れなければならない。
ジャレル・クアンサーやジョー・ゴメスが安定したパフォーマンスを披露できておらず、ファンダイクもそろそろ年齢によるプレーの質の低下が見込まれるだけに、次なる時代の中心としてフランス代表センターバックを手放すわけには行かない。
積極的な補強を敢行するリバプールは、ジェレミー・フリンポンやフロリアン・ヴィルツ、ミロシュ・ケルケズといった若く有能な選手を獲得をほぼ内定させ、他にも新たなストライカー確保にも動いている。
すでに多額の移籍金を投じているだけに、センターバックにも高額な予算を振り分けるのは難しい。それでも、もしもコナテとの契約更新が前進しなければ、オランダ人指揮官率いるリバプールは重要な対応を求められそうだ…
