ボーンマスからハンガリー代表DFミロシュ・ケルケズ獲得を近づくリバプールは、左サイドバックの世代交代を進めている。控えのギリシャ代表DFコスタス・ツィミカスがアンフィールドを離れると思われたが、スコットランド代表DFアンディ・ロバートソンにも退団の可能性が出始めている。
信頼の置けるサッカージャーナリストやメディアも、アトレティコ・マドリードがリバプールから31歳の左サイドバック引き抜きを画策していると報じており、選手自身もスペイン行きに前向きとも伝えられている。
アルネ・スロット監督が信頼を寄せるスコットランド代表キャプテンだけに、リバプールが手放す可能性は低いが、もしもアトレティコに売却した場合には、ツィミカスを残留させるのか、もしくは別の左サイドバックに白羽の矢を立てるのか補強方針の変更を迫られる。
英『The Times』によると、2026年6月までと現行契約が残り1年を切る同選手に対して大金を投じるつもりはなく、わずか500万ユーロでの獲得を狙っているようだ。
ハル・シティからリバプールに移籍したときの金額は、850万ポンドと決して高くはなかった。とはいえ、いまや世界的なサイドバックにまで成長しており、契約期間があと1シーズンとは言えども、850万前後の移籍金が生じても不思議はない。もっと高くても誰も文句は言わないだろう。
一方で、来年にはフリートランスファーでの退団が可能になるだけに、現金化できるタイミングで少しでも稼ぐのも賢い選択となる。
2026年には32歳を迎え、アップダウンの激しいサイドバックにとってはフィジカル的に難しくなる年齢に差し掛かる。また、ミロシュ・ケルケズだけではなく、左サイドバックでもプレーできるアヤックスの19歳DFヨレル・ハトにも関心を示しており、一気にチームの刷新を図る未来も想像しやすい。
はたして、リバプールは本人も希望するアトレティコ・マドリード行きを容認するのか、もしくは最低でもあと1シーズンをアンフィールドに留めるのか、今夏の移籍市場から目が離せない…
