プレミアリーグの移籍市場が活発化する中、リバプールがひとりの若き才能に視線を送っている。南海岸のクラブ、サウサンプトンに所属する19歳の攻撃的ミッドフィールダー、タイラー・ディブリング。今夏のマーケットで複数のプレミアリーグクラブが関心を示す中、アルネ・スロット新体制に移行したリバプールも、この逸材の争奪戦に本格参戦する可能性が報じられている。
タイラー・ディブリングは、現時点でプレミアリーグでの実績に乏しいとはいえ、その才能には疑いの余地がない。19歳という年齢ながら、中央でもワイドでも柔軟にプレー可能な適応性を備え、現代的な攻撃的ミッドフィールダーとして評価されている。
英『DaveOCKOP』によれば、その技術力、ポジショニングの柔軟さ、そしてなにより戦術的理解度の高さが、スロット新監督の可変的かつダイナミックなポゼッションスタイルにフィットすると見られている。
リバプールは、プレミアリーグ2連覇を狙うスロット体制において、大胆な補強に打って出ており、一気にチームの刷新を進めている。この過程で求められるのは、即戦力だけでなく、将来性とポテンシャルに満ちたタレントを迎え入れること。
英『CaughtOffside』が報じたところによれば、ディブリングはサウサンプトンとの新契約に前向きでなく、クラブはすでに売却を視野に入れているという。
サウサンプトンはディブリングに対して6000万ユーロという高額な移籍金を設定しているとされる。これは過去にRBライプツィヒが提示した3500万ユーロのオファーを拒否した経緯からも、クラブ側の強気な姿勢がうかがえる。
ただし、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーといったビッグクラブでさえも、この評価額には慎重な姿勢を崩しておらず、他クラブの様子見が続く中、リバプールが早期に動けば獲得競争をリードできる可能性が高い。
実際、チェルシーが近年、経験の浅い若手選手に高額を投じてきたことを鑑みると、ディブリングへの6000万ユーロも決して突飛な額とは言い切れない。
アカデミー出身者の育成とその昇格に重点を置くスロット監督の方針を踏まえると、ディブリングのような選手に対する投資は、単なる補強ではなく、チームの未来像を明確にするメッセージとしての意味合いを持つ。
非凡なポテンシャルを有するディブリングがチームに加われば、中長期的に大きな利益をもたらすことは間違いないが、強豪クラブがこぞって参加する争奪戦を勝ち抜けるのだろうか…?
