アルネ・スロット監督の就任に伴い、リバプールで出番が減少しているイングランドU-21代表MFハーヴェイ・エリオット。プレミアリーグでの初先発も優勝が決まった後のみで、オランダ人指揮官が求める攻撃的MFの能力と異なっている。
また、バイエル・レバークーゼンからドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツ獲得が決定しており、同ポジションを巡る競争が激化。ドミニク・ソボスライやカーティス・ジョーンズも在籍しているため、さらにプレー時間が減る可能性が高い。
イギリス紙『The Sunday Mirror』によれば、来季リバプールでの出番の減少が見込まれるエリオットだが、アストン・ヴィラが争奪戦をリードしているようだ。なお、3000万ポンドに加えて、アドオン条項を盛り込んだ移籍金で契約を狙っている。
キャリアを無駄にしないためにも、アンフィールドを離れる決断を下す可能性もある22歳の攻撃的ミッドフィルダーには、ニューカッスル・ユナイテッドやノッティンガム・フォレスト、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズらも関心を示している。
この冬には、ブライトンやボルシア・ドルトムントからも興味が届いた元フラムMFは、右ウイングでもプレー可能。優れたテクニックと卓越したビジョンでチャンスメイクにも長け、イングランドU-21代表では通算22試合で9ゴールをマークしてきた。
惜しくもチャンピオンズリーグ出場権こそ逃したが、ヨーロッパリーグへ出場するアストン・ヴィラは、欧州の舞台を勝ち上がるため、またプレミアリーグでより上位でフィニッシュするためにも、エリオットは理想的なターゲットになり得る。
イングランドのトップリーグでの経験も豊富で、ヨーロッパの大会でも経験を積んできた。さらなる成長を手にするためにはプレー時間が必要不可欠。選手にとっても、レベルの高い大会でプレーできる可能性もあるアストン・ヴィラは好ましいクラブとなる。
とはいえ、チーム内での競争は激しい。主軸となる攻撃的MFマテウス・クーニャの退団が決まったウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ、モーガン・ギブス＝ホワイトに移籍に噂が飛び交うノッティンガム・フォレストに比べると、出場機会の保証はない。
はたして、ハーヴェイ・エリオットは新たなクラブに新天地を求めるのか、そしてその移籍先がアストン・ヴィラになるのだろうか…？