オランダ代表DFフィルジル・ファンダイクとともに、リバプールの最終ラインに君臨するフランス代表イブラヒマ・コナテが、アンフィールドでのキャリアに終止符を打つ可能性が報じられている。
2026年6月までの契約を残すセンターバックは、現在進行中の契約延長交渉が難航。このまま契約が締結されなければ、イングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドのように、世界的トッププレーヤーを移籍金なしで失うことになる。
フランス紙『Foot Mercato』のジャーナリスト、サンティ・アウナ氏によれば、コナテはすでにリバプールから提示された最初の延長オファーを拒否しており、契約内容に不満を抱いており、退団の準備を進めているようだ。
その背景には、現在の週給約8万ポンドから、週給20万ポンド前後への大幅な基本給アップを求める選手側の要求と、インセンティブ重視のオファーで応じようとするクラブ側の方針のズレがあるとされている。
プレミアリーグ2024-25シーズンでは公式戦42試合に出場し、フィットネス面でもかつての不安を払拭したコナテ。リバプールの守備の中核として、ファンダイクと並び堅牢な最終ラインを構築した貢献度は極めて高く、今季のプレミアリーグ制覇においても欠かせない存在だった。
移籍先の候補として真っ先に名前が挙がっているのがレアル・マドリード。同クラブはすでにリュディガーやミリトン、アラバといった実力者を抱えているものの、センターバックの補強は継続的なテーマとなっており、コナテのフィジカルと経験値はうってつけの補強と評価されている。
さらにコナテ自身がマドリード行きを最も希望していると報じられており、交渉が本格化するのは時間の問題とも見られている。
一方で、コナテが生まれ育ったパリへの思い入れも無視できない。地元クラブであるパリ・サンジェルマンもまた、守備の再構築を急ぐ中で、フランス代表でも存在感を放つ同選手の獲得に強い関心を示しているとされる。
リバプールは当然ながら、主力選手の契約満了によるフリーでの放出は避けたい意向であり、今夏の移籍市場で決着を付けたいところだが、一部の情報では新契約が結ばれなければ、少しでも移籍金を手にいれるため売却に踏み切るとも報じられる。
その影響もあって、クラブはすでにクリスタル・パレスのマルク・グエヒ獲得に関心を寄せており、ポスト・コナテの準備に着手している。今後の移籍市場では、センターバックの補強が最優先事項となるのは間違いない。
はたして、RBライプツィヒからリバプールにステップアップし、アンフィールドで目覚ましい活躍を見せてきたフランス代表DFは今後どのようなキャリアを歩むのだろうか…?
