ブラジル代表GKでもあるアリソン・ベッカーは、今夏開催されるコパ・アメリカに向けてナショナルチームに帯同しており、大会への準備を進めている。開催地が二転三転したが、ブラジルでの開催が決定され、ブラジル代表には大会優勝の期待が一層高まっている。
2018年に6680万ポンド(約93億円)と言われる巨額の移籍金でアンフィールドへと移籍した元ローマGKは、チャンピオンズリーグ優勝およびプレミアリーグ制覇を成し遂げる原動力となった。今シーズンはヘディングゴールで3位浮上をキッカケを作るなど、センターバックに負傷者が続出したチームを堅守で支え続けた。
2024年まで契約を結ぶ守護神との契約延長はまだ急がなくても時間は残っている。しかし、『BBC』によれば、コパ・アメリカから戻ってきたタイミングで契約延長に向けて交渉を開始するようだ。
チェルシーGKケパ・アリサバラガが記録を塗り替えるまで、GK史上世界最高額で移籍してきたアリソンの存在感は抜群。ギリギリのところで相手の得点を防ぎつつも、高いラインを維持するディフェンスラインの後方にできる広大なスペースをカバーする。
攻撃面でもモハメド・サラーのカウンターアタックを演出するなど、守備からの素早い切り替えでチームにリズムをもたらす。今年の初めには最愛の父を突然なくしており、精神面で落ち込んだ。それでもプロフェッショナルとして振る舞い、いつも変わらないパフォーマンスを披露していた。
まだ28歳でキーパーとしては若く、さらに5年以上はトップレベルで活躍できそうな気配を醸し出しているだけに、長期間にわたりリヴァプールのディフェンスを支え続けてほしい…