アルネ・スロット監督を迎えて新章に突入したリバプール。昨シーズンに続き、プレミアリーグ連覇を狙うリバプールはここまで積極的な補強を敢行。ジェレミー・フリンポンやフロリアン・ヴィルツ、ミロシュ・ケルケズを迎え入れた。
ジャレル・クアンサーの退団に伴い、センターバックの補強の優先度が高まる中、ストライカーのポジションも大きな争点になっている。アレクサンデル・イサクやヴィクター・オシムヘン様々なターゲットが挙がっているが、アイントラハト・フランクフルトに所属するウーゴ・エキティケがトップターゲットとして浮上していると、海外メディア『CaughtOffside』が報じた。
昨季は公式戦48試合で22ゴール12アシストを記録。合計34のゴールに関与するなど、並外れた決定力と創造性を示したフランス人ストライカーは、リバプールの新たな9番候補として急速に評価を高めている。
特にスロット監督が求める高強度のプレスとリンクプレーへの適応力を兼ね備えている点が評価されている。選手本人もアンフィールドへの移籍に前向きな姿勢を見せており、現在はクラブ側の放出整理を静かに待つ状況。フランクフルト側は8500万〜1億ユーロの移籍金を要求しており、高額な要求額が障壁になり得る。
攻撃陣の補強が急務となった背景には、チームに走った衝撃的なニュースも影響を与えている。先週の木曜日、リバプールのストライカーであるディオゴ・ジョッタが、スペインでの交通事故で命を落とした。この痛ましい出来事はクラブ関係者にも大きな衝撃を与え、ピッチ内外での影響は計り知れない。
加えて、ダルウィン・ヌニェスの去就も不透明だ。ナポリとの交渉が続くものの、金額面で開きが目立っており、話し合いは決して順調とは言い難い。ウルグアイ代表ストライカーはイタリア行きに合意しているとも言われるが、クラブ間で合意に至れるかが焦点となる。
一方、ニューカッスルのアレクサンデル・イサクも候補としてリストアップされているが、クラブ側は売却に消極的で、評価額も1億5000万ポンドと高額。これにより、リバプールは現実的なオプションとしてエキティケ獲得に軸足を移しつつある。
リバプールはこの夏、前線の再編に向けて大きな転換点を迎えている。ジョッタの訃報、ヌニェスの退団濃厚という状況の中で、ウーゴ・エキティケがアンフィールドで新たなエースとして躍動する日も、そう遠くはないのかもしれない…