この夏の移籍市場を通じて、リバプールからの退団が噂され続けてきたウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス。この冬にオファーが届いたサウジアラビアに加えて、ナポリやアトレティコ・マドリードらの名前が浮上している。
中でも、アントニオ・コンテ監督率いるナポリは、昨季セリエA王者の立場に甘んじることなく、ヌニェスの加入で前線強化を狙っている。これまでも何度かオファーを提示したが、リバプールの要求額から遠く離れ、交渉が前に進むことはなかった。
そして、イタリアのクラブは新たな動きを見せた。ジャンルカ・ディ・マルツィオ氏(イタリア人ジャーナリスト)によると、5000万ユーロの移籍金にプラスして、500万ユーロのボーナスを合わせた総額5500万ユーロに値上げした新オファーを提示したようだ。
リバプールでは決定力の低さが指摘され続けてきた26歳のストライカーだが、アンフィールドでは通算143試合で40ゴール26アシストを記録しており、2023/24シーズンには54試合に出場し、18ゴール15アシストと見事な活躍を見せた。
相手ディフェンダー陣の裏を突く抜け出しや前線からのプレッシングは世界でもトップランクの実力を誇るが、昨シーズンからリバプールの指揮官に就任したアルネ・スロット監督が嗜好するプレースタイルには馴染めずに、徐々に出番を減らしていた。
オランダ人指揮官もウルグアイ代表フォワードの売却にも前向きと見られるが、安売りするつもりはない。最低でも6000万ユーロを求めているとも言われており、ベンフィカから獲得した際に費やした金額を少しでも回収したいところ。
当初からリバプールが要求してきた金額には達していないものの、金額を上げてふたたびオファーに動いたナポリ。はたして、マージーサイドのクラブはこのオファーに首を縦に振るのか、もしくは別からのオファーを待ち続けるのか…?
