バイエル・レバークーゼンに移籍したイングランドU-21代表DFジャレル・クアンサーの穴を埋めるべく、リバプールは今夏の移籍市場において、新たなセンターバック探しを加速させている。大本命と見られるのが、クリスタル・パレスのイングランド代表DFマルク・グエイだ。
ただし、現時点では最大6000万ポンドを要求するロンドンのクラブと評価額で開きがある。契約期間が残り1年を考慮すれば高額な値段設定だが、今のところパレスが折れる素振りはない。ベン・ドークを含めた取引を画策するなど、両クラブ間での交渉は続いている。
一方で、アタランタに所属するイタリア代表DFジョルジオ・スカルビーニも市場に出回っており、ニューカッスル・ユナイテッドを中心に関心を寄せている。リバプールもそのクラブのひとつに数えれるも、イギリス紙『TRB Football』グレアム・ベイリー氏はアンフィールド行きの可能性を否定した。
「スカルビーニはリバプールにとってあまりにも高価な選手かもしれない。」
「コナテの後釜の話ではなく、若い選手の話であれば、潜在的にちょっと高すぎるんじゃないかと思う。4000万~5000万ポンドはするだろう。」
「また、彼が過去12ヶ月に負った怪我の記録を把握したとしても、才能のある選手であり、すべての条件を満たしているのは確かだが、今のリバプールが彼を獲得することは100%ないだろう。」
負傷履歴や経験の浅さなど踏まえて、最大5000万ポンドは高い。であれば、プレミアリーグでの経験も豊富なグエイが優先されるのは当然で、リバプールが見向きもしないのも納得だ。
数年前にはイタリア代表の未来を担うと言われた21歳のセンターバックは、その後若干伸び悩んでいる印象を受ける。2022年にデビューしたイタリア代表では8試合でピッチに立っているものの、代表自体が2大会連続でW杯を逃すなど安定した成績を残せていない。
とはいえ、まだまだそのポテンシャルが否定されたわけではない。インテンシティの高いイングランドでどれだけ通用するかは未知数だが、成長した暁にはアンフィールドを舞台に活躍する可能性もあり得る…
