リバプールのセンターバック陣は変革を求められている。22歳のイングランドU-21代表DFジャレル・クアンサーをバイエル・レバークーゼンに放出し、イブラヒマ・コナテとの契約更新に向けた交渉は前進していないどころか、レアル・マドリード移籍の話も出回っている。
さらに、フィルジル・ファンダイクも34歳になり、キャリアの今後は長くない。28歳DFジョー・ゴメスも負傷癖が抜けきれず、安定したシーズンを過ごす保証はない。アルネ・スロット監督は大きな決断を迫られる可能性もある。
新たなセンターバックとして、クリスタル・パレスのイングランド代表DFマルク・グエイに関心を示しているものの、クラブ間での評価額には開きがあり、話し合いは前進してない。他にも、パルマの超新星ジョヴァンニ・レオーニらもターゲットとして浮上している。
デイヴィッド・リンチ氏(英ジャーナリスト)によれば、リバプールはヴォルフスブルクでプレーするギリシャ代表DFコンスタンティノス・コウリエラキスにも関心を示しているようだ。
PAOKサロニキを経て、昨夏ヴォルフスブルクに加入した21歳のセンターバックは、昨シーズン38試合3ゴール3アシストを記録。チャンピオンズリーグ予選など欧州大会でもプレー。ブンデスリーガでの活躍によって、強豪クラブも目を付ける選手に変貌を遂げた。
地上戦でも空中戦でも圧倒的な強さを誇り、相手にとって常に脅威となる。セットプレーではゴールを直接狙うだけでなく、離れた位置からでも左足一閃でネットを揺らす攻撃センスはまさに圧巻だ。その高精度な左足は攻撃だけでなく、安定したビルドアップと正確なロングフィードで、後ろから攻撃のキッカケも作れる現代的なセンターバックだ。
ユースカテゴリで培われたリーダーシップも大きな魅力。攻守にわたる貢献に加え、精神的な支柱としてもチームを牽引する力を持っており、各国代表でキャプテンを務める選手も多いリバプールが好むタイプの選手かもしれない。
リバプールは明らかにセンターバックの枚数が足りていない。過密日程を乗り切るためにも、最低でも4枚はチームに置いておきたいところ。もしもコナテも売却という事態に陥れば、さらなるディフェンダーの獲得は避けられない。
はたして、リバプールは補強が求められるセンターバック陣に誰を迎え入れるのだろうか…?
