ユルゲン・クロップ政権では裏抜けのスピードや前線からのプレッシングを評価され、多くの試合で重宝されていたウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス。シーズンを通じて二桁得点も記録していたが、ゴール前での得点力はずっと課題として残っていた。
アルネ・スロット監督の就任で、ヌニェスの立場はさらに危なくなった。得点力以上に、最前線での器用さが求められるようになり、決してパスやボール保持などに優れているタイプとは言い難い26歳ストライカーにはイングランド国外から関心が寄せられていた。
特にナポリは本腰を入れ、何度かオファーを提示。しかし、リバプールの要求額に達することなく、イタリアのクラブはウディネーゼのロレンツォ・ルッカに方針転換し、3400万ユーロ前後の移籍金での獲得に向けて前進している。
海外メディア『Hilalstuff』によると、サウジアラビアのアル・ヒラルからの関心が熱を帯びており、すでにリバプールに対して巨額のオファーを準備しているようだ。
アル・ヒラルは、最前線の元フラムFWアレクサンダル・ミトロヴィッチの度重なる負傷もあって、彼の欠場を補うことのできるストライカーを探しており、スピード、フィジカルの強さ、高い得点勘を持つウルグアイ人フォワードはその条件に当てはまると見ている。
ヌニェスに代わる、また亡くなったジョッタの穴を埋める存在として、リバプールはウーゴ・エキティケやアレクサンデル・イサクらに関心を示してきたものの、現時点では動きは見られておらず、ヌニェスら選手の売却が優先されている。
すでにヴィルツを筆頭に大金を投じているだけに、残る予算的にも現有戦力の整理が必要となるリバプール。まだまだ関心の熱が冷めないサウジアラビアのクラブだが、本当に高額なオファーを提示し、ヌニェスの中東行きを現実のものにできるのだろうか…
