RBライプツィヒに所属する22歳のスロベニア代表ストライカー、ベンヤミン・シェシュコ。195cmの高身長ストライカーは昨季、ブンデスリーガやチャンピオンズリーグなどを通じて、45試合で21ゴール6アシストと見事な数字を残した。
チームはドイツ国内で7位に沈むも目立った個人成績を記録した若き点取り屋は、RBザルツブルクから移籍して2年目でプレミアリーグへのステップアップを狙っており、アーセナル行きが迫っているとの報道も出ていた。
ところが、アーセナルはスポルティング所属のスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュ獲得がほぼ内定。ロンドン行きを求め練習参加を拒否するなど強硬な姿勢がクラブを動かした格好だ。
ストライカー確保を決めたガナーズは争奪戦から撤退。それでもイングランドでのプレーを希望するシェシュコの代理人は、リバプールをはじめ、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスルなど接触を始めたと、イギリスメディア『TBR Football』が報じた。
接触イコール獲得に動き出すとはならない。チェルシーについてはすでに2名のフォワードを獲得していることからそもそも話に耳を傾けない可能性が高く、リバプールやユナイテッド、ニューカッスルはフランクフルトFWーゴ・エキティケに熱視線を向けているとも。
また、ライプツィヒが求める移籍金9000万ユーロが障壁になり得る。アーセナルが別のターゲットに狙いを定めた要因のひとつとも言われ、現時点では同選手への動きを活発化させているクラブは見当たらない。
リバプールはストライカーへの関心を強めている。ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスが退団濃厚で、ルイス・ディアスやフェデリコ・キエーザら昨シーズンにセンターフォワードで起用実績のある選手たちにも移籍の噂が絶えない。
さらに、ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタの訃報もあって、前線の枚数が足りていないのは事実。とはいえ、誰でも良いわけではなく、アルネ・スロット監督のプレースタイルに適応でき、なおかつ得点力のある選手が必要だ。
22歳と若く、なおかつ欧州トップリーグでゴールを量産するシェシュコのような選手が新たに加われば、チームに新しい競争と活力をもたらす可能性は高い。
シェシュコはまだ明確な決断を下していないが、今後の市場動向に大きな影響を及ぼす存在であることに疑いはない。はたして、リバプールがスロベニア代表の点取り屋に白羽の矢を立たせる未来はあるのだろうか…?
