リバプールが誇るセンターバック、フランス代表DFイブラヒマ・コナテの去就を巡り、欧州のトップクラブによる争奪戦が一層激しさを増している。新たな契約合意が依然として成立していない現状は、メルウッドにとって大きな懸念材料が燻り続けている。
母国のフル代表でも常連なディフェンダーに対しては、すでにレアル・マドリードやパリ・サンジェルマンからの関心が報じられてきたが、ここにきてスペインのバルセロナとドイツのバイエルン・ミュンヘンも本格的に名乗りを上げたと、海外メディア『CaughtOffside』が伝えた。
リバプールは今夏、売却する場合に備えて、移籍金として4000万ポンドを要求する見通し。トレント・アレクサンダー=アーノルドを契約延長できず、フリートランスファーでレアルに失った過去があり、その轍を踏まないという強い意志とともに、来夏にフリーで流出することを阻止したい構えだ。
しかし、この金額は関心を寄せるクラブにとって高すぎると見なされており、交渉は足踏み状態。とはいえ、リバプールはフランス人センターバックとの契約締結を諦めているわけではなく、長期契約に向けて動きを見せる予定。
情報筋によれば、スペイン王者レアル・マドリードは2500万ポンド程度のオファーであれば検討する余地があるという。しかし、これまでのところ正式なアプローチには至っておらず、バイエルンやバルセロナと同様、交渉の行方を見守る姿勢を貫いている。
リバプール側としては、彼ほどのクオリティを持つディフェンダーを安価で手放すことは極力避けたい。そのため、今季いっぱいは残留させる可能性も排除していないという見方もある。
一方で、バルセロナとバイエルンの新たな参戦は、レアルに対する圧力となる可能性も高い。競合が増えれば、早期に動かねばならないという空気が生まれる。夏の移籍市場は水面下での駆け引きが続き、最終的な決着の行方は不透明だ。
コナテが新契約にサインしない限り、リバプールはジレンマに向き合い続けることになる。残留させるのか、売るのか。マージーサイドのクラブはどのような決断を下すことになるのだろうか…?
