コロンビア代表FWルイス・ディアスが、バイエルン・ミュンヘンに移籍。リバプールはその後継者として、20歳のノルウェー代表FWアントニオ・ヌサをリストアップし、同選手の動向を追っていると、スペイン紙『Fichajes』が報じている。
2005年4月17日生まれのノルウェー人ウィンガーであるヌサは、2024年夏にベルギーの名門クラブ・ブルッヘから2100万ユーロの移籍金でRBライプツィヒに加入したばかり。しかし、わずか1年間で見せたインパクトは、ヨーロッパ中のビッグクラブの注目を集めるに十分だった。
リバプールのみならず、複数の強豪クラブが関心を示していると見られ、もしも獲得に乗り出せば争奪戦は避けられない。昨季は途中膝の怪我で離脱していたものの、40試合で5ゴール8アシストを挙げた。
ヌサのプレースタイルで最も印象的なのは、その爆発的なスピードとテクニックの融合。身長180cm、右利きの体格ながら、ピッチ上では軽やかに舞い踊るような動きを見せる。ドリブルでディフェンダーを置き去りにする瞬間の美しさは、まさに芸術的ですらある。
また、ゴール前での冷静さも持ち合わせており、チャンスを確実に仕留める能力は既にトップレベルの証明となっている。さらに、あらゆるポジションへの適応能力も魅力的。本職のウインガーだけでなく、トップ下やセンターフォワードとしてもプレー可能な柔軟性を持つ。
とはいえ、リバプールが本腰を入れているかは分からない。レアル・マドリードFWロドリゴやリヨンFWマリック・フォファナらの名前が頻繁に報じられており、ノルウェー代表ウィンガーがアンフィールドと紐付けられることは少ない。
コーディ・ガクポに加えて、16歳FWリオ・ングモハがもっと出番を増やす予想もある中、若きウィンガーはまだトップチームで結果を残しているわけではなく、プレミアリーグという舞台ですでに通用するかどうかは未知数な部分も多い。
そういう意味合いでも、20歳と若くもブンデスリーガで好パフォーマンスを披露したヌサには大きなアドバンテージがある。また年齢も考えれば、リバプールでの5年、10年という長期間にわたって戦力として計算できる。
アルネ・スロット体制で2年目に入るリバプールは、特に前線や最終ラインが大幅に入れ替わる中、RBライプツィヒからノルウェー代表の左ウィンガーを引き抜く未来はあるのだろうか…?
