アルネ・スロット監督が嗜好するプレースタイルに合致せず、今夏の移籍市場における放出候補と見られていたウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス。ウーゴ・エキティケが加入したものの、現時点ではリバプールに留まっている。
今後はアレクサンデル・イサクも加入する可能性が高まっており、さらに立場が危うくなる。ナポリとの交渉がうまくいなかっただけに、同じく関心を寄せるACミランでのプレーは夢物語で、サウジアラビア行きが唯一の選択肢になっている。
中でも、アル・ヒラルのシモーネ・インザーギ監督が同選手の獲得を熱望しており、トップターゲットに据えている。まずは個人合意すべく、選手の代理人と話し合いを行っている。そして、合意がなされ瞬間、リバプールに対して正式なオファーが提示される見込みだ。
イギリスメディア『TBR Football』グラエム・ベイリー記者は、移籍に向けた裏側を明かし、リバプールはウルグアイ代表ストライカーを評価しているとしつつも、エキティケやイサクらの存在もあって、放出は避けられない現状も頭で理解するに至ったと話した。
「リバプールはヌニェスを非常に高く評価している。彼がトップクラスの才能だと考えているものの、彼にとってうまくいかなかったことを、彼自身も受け入れている。」
「ヴィルツとエキティケが加入したのを目の当たりにし、さらにイサクを欲していることを知っている。そのため、自分にはほとんど未来がないことを理解している。」
「ヌニェスは、ヨーロッパでの移籍がほぼ不可能であることも理解しており、そのためサウジアラビアへの移籍を承諾した。」
選手側としては、ヨーロッパの舞台で活躍を続けたいと思うのが普通かもしれない。お金だけを見れば別だが、急成長を遂げるサウジ・プロフェッショナルリーグもまだまだ一部のクラブが実力を独占しており、リーグ全体やアジア領域での競争力はヨーロッパに比べれば劣る。
とはいえ、サッカークラブも慈善事業ではない。リバプールが要求する移籍金を支払えられなければ、ヌニェス獲得は成立しない。イタリア勢にこれ以上の財力はなく、サウジアラビアにはそれがある。
ウルグアイ人フォワードの足は中東に向かっているが、新天地でもゴールに向かう猛烈なパッションは消えることはないはずだ…
