プレミアリーグを代表する右サイドバックであるトレント・アレクサンダー=アーノルドのバックアップとして、昨季は14試合に出場したウェールズ代表DFネコ・ウィリアムズ。豊富な運動量や絶え間ないアップダウンで攻守に顔を出し続ける。
それでも、改善すべき点が多い。攻撃面では上がるタイミング、クロスやパスの精度などはもっと高めなければいけない。守備面でもポジショニングは常に批判に晒され、1対1での軽さも問題視され続けてきた。
リヴァプールでの出番は限られ、試合の中で能力を向上させていくにも限界がある。まだ20歳と若く、能力が一気に開花する可能性もある。そのためにも、多くの試合に出場しなければならず、シーズンを通してのローン移籍が堅実的な選択肢だ。
『TeamTalk』によれば、ウェールズ代表DFは6つのクラブから関心を持たれており、レンタルでの獲得を目指し争っている。プレミアリーグからはバーンリーや昇格組ノリッジ・シティ、チャンピオンシップではスウォンジー・シティやカーディフ、バーンズリー、ストーク・シティらが関心を示すクラブである。
同世代のMFカーティス・ジョーンズが昨シーズンに台頭し、来季はより一層の出番を得て、チームに欠かせない存在へと成長を遂げる見込み。長年アカデミーで共に育ったミッドフィルダーに遅れを取るわけにはいかない。
レギュラーとして扱ってくれるクラブへのローン移籍は必須で、リヴァプールは適切なクラブの見極めが直近の課題となる。選手本人はやはりトップリーグでのプレーを嗜好するはずで、ノリッジ・シティやバーンリーが最優先になり得る。
ゴリゴリのイングランド・サッカーを展開するバーンリーのプレースタイルは、リヴァプールのそれと大きく異なる。その点、攻撃的なサッカーを好むノリッジ・シティの方が相性が良さそう。右サイドバックを務めるマックス・アーロンズには移籍の噂がつきまとっており、退団する可能性も否定できない。
同クラブ所属するアルゼンチン人MFエミリアーノ・ブエンディアにもアストン・ビラ移籍が近づいていると言われており、来季のプレミアリーグ残留を目指してチームを再構築していく過程で、攻守両面で貢献度の高いネコ・ウィリアムズは有効な戦力となり得る。
ブラックバーンで大活躍を見せたハーヴェイ・エリオットみたく、チャンピオンシップへの移籍も選択肢だ。年々レベルが高まっており、試合に出れる保証がないのであれば、プレミアリーグクラブを無理やり選ぶ必要性は全くない。
リヴァプールとウェールズ代表DFは、今夏の移籍市場でどのような決断を下すのか…