オランダ代表DFフィルジル・ファンダイクへの憧れを抱く18歳のイタリア人DFジョヴァンニ・レオーニが、今や欧州屈指のビッグクラブから熱視線を向けられている。わずか1年間のプレー、厳密には昨シーズン後半戦でのパフォーマンスで、一気に評価を高めた逸材だ。
196cmの長身から繰り出される圧倒的な空中戦の強さや足元の技術。セリエAでわずか17試合の出場ながら、すでに元イタリア代表で、ディフェンダーとして数少ないバロンドール受賞者であるファビオ・カンナヴァーロとも比較されている。
センターバック陣の枚数が揃っておらず、プレシーズンでは様々な選手がセンターバックとして試されている。英『The Times』によると、リバプールはレオーニに本格的な関心を寄せており、要求額が4000万ユーロとも言われる取引に前向きなようだ。
まだセリエAどころか、トップチームでの経験も少ない18歳のディフェンダーに対して、リバプールが本当に4000万ユーロもの大金を費やすかは未知数。交渉に取り掛かり次第、要求額を下げるための動きを見せるかもしれない。
ただし、この移籍劇は決して簡単ではないとも。イタリア方面からは、レオーニ自身は母国に残留ことを優先に置いていると見られ、来夏のワールドカップも控える中、パルマでさらなる成長を狙うとも報じられている。
また、同じくイタリアからインテル・ミランも獲得を狙っており、生活やリーグのスタイルも異なるイングランドよりも、慣れ親しんだ国やリーグにこだわる可能性も否定できない。
2023年3月、16歳の誕生日からわずか数ヶ月後にセリエCでプロデビューを果たすと、わずか1年半でセリエAの舞台に立つまでになった。パドヴァからサンプドリア、そして昨夏には480万ユーロでパルマに移籍。その市場価値は今や1800万ユーロまで急上昇。
急成長を遂げる18歳DFジョヴァンニ・レオーニの幼少期のアイドルは、フィルジル・ファンダイク。アンフィールドに移籍すれば、オランダ代表のセンターバックから直接学べる環境となり、子供の頃の夢が叶う。
リバプール以外にもトッテナムやニューカッスルといった強豪クラブプレミアリーグ勢の関心も伝えられる中、パルマでジョヴァンニ・レオーニを指導したクリスティアン・キヴ監督率いるインテル・ミラノが一歩リードしているとも。
ジャレル・クアンサーのバイエル・レバークーゼンへの移籍、ジョー・ゴメスの度重なる怪我、そしてイブラヒマ・コナテの契約最終年入り。新たに2年契約を結んだ34歳のファン・ダイクに頼り切った現状は、すぐにでも脱却しなければならない。
事実、アスレティック・ビルバオとのプレシーズンマッチでは、アルネ・スロット監督が選択できる本職のセンターバックはコナテのみという事態も発生。同ポジションでの経験もある日本代表MF遠藤航らが穴を埋める可能性ももあるが、最低でもひとりはセンターバック確保は至上命題。
2026年ワールドカップでのアズーリ入りを目指すレオーニは、このままパルマでの成長を続けるのか、もしくは別のクラブでのチャレンジを始めることになるのだろうか…?
