2023年の夏、ブライトンからリバプールにステップアップを果たしたアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター。カタールワールドカップでは優勝トロフィーを掲げ、アンフィールドでは2023/24シーズンにカラバオカップ、昨シーズンにはプレミアリーグ制覇を成し遂げた。
ユルゲン・クロップ政権でも、アルネ・スロット体制でも中盤の絶対的なレギュラーを任され、ここまで96試合で14ゴール13アシストを挙げてきた。プレミアリーグ連覇を狙うリバプールにおいて、さらなる活躍が期待される。
クラブレベルでも、代表レベルでも頂点に立ってきた26歳ミッドフィルダーが驚く選手がいる。それはリバプールの同僚で、アンフィールドで実に245得点を奪ってきたエジプト代表FWモハメド・サラーだ。
マック・アリスターはジムの入りの時間や腹筋の回数など何度か張り合ったものの、7歳年上のエジプシャン・キングに全く歯が立たなかったことを告白した。また、彼がリバプールでプレーする選手たちの見本になっているとも主張した。
「このレベル(プレミアリーグ)でのプレッシャーは、本当にものすごいものがある。」
「ジョゼップ・グアルディオラがプレミアリーグについて言ったことには、僕も同感だね。僕にとっては、世界で最も獲得するのが難しいタイトルだと思う。チャンピオンズリーグよりもね。プレミアリーグは9ヶ月間続く。精神的にも、肉体的にも、感情的にも、とんでもない激しさなんだ。」
「例えば、モハメド・サラーを見てほしい。彼がこのリーグのトップに君臨し続けるために、どれだけ自分を追い込んでいるか、想像もつかないだろう。」
「モウは本当に面白い人だよ。数週間、僕は彼より先にジムに行こうとしたんだけど、無理だった。いつも先にジムにいて、汗だくになっているんだ。」
「ある日、僕は彼に尋ねた。”モウ、いったいいつ寝てるんだ?”」
「すると彼は言った… “7時間以上寝ると、なんだか疲れを感じるんだ” って。」
「彼がジムで1時間トレーニングした後、誰かが “モウ、もう終わった?ご飯を食べに行こうよ!” と声をかける。すると彼は “いやいや、まだ腹筋をやっただけだ。ここからが本当のトレーニングだよ” と答えるんだ。」
「僕がリバプールに来たばかりの頃、彼に張り合おうとしたんだ。 “彼は31歳。僕は24歳だ。腹筋でも勝負してみるか” って。でも…まいったよ。3回ほどモウと一緒にトレーニングしただけで、僕は諦めた。翌朝、ベッドから起き上がれないほど体が痛かったんだ。モウはリバプールの全員に手本を示している。彼は僕が今まで見てきた中で最高のプロフェッショナルだ。まさに怪物だよ。」
The Players Tribune
