この夏の移籍市場を通じて、リバプール行きを熱望し、練習や試合にも参加していないニューカッスル・ユナイテッドFWアレクサンデル・イサクと所属クラブとの関係が新たなフェーズに突入した。かねてより関係は悪化していたが、選手側がSNSに約束を破られたとの内容を投稿した。
これまで今回の件について発言を避けてきたイサクが、ついに自分の意思を表明した。ニューカッスルへの感謝を述べつつも、その内容からは信頼感を害われたとの気持ちも窺い知れた。
一方、ニューカッスルもこの投稿について公式声明を発表し、失望を露わにした。同クラブのOBで、プレミアリーグや代表で数々のゴールを決めたアラン・シアラー氏はイサクの行動を痛烈批判し、このやり方は賢くないと主張した。
「今回のクラブ声明は、火に油を注ぐようなものだったと思うし、必要はなかった。」
「彼の言い分を聞く必要があったのは理解できるし、実際に聞いた。彼やニューカッスルを信じないと言っているわけじゃない。ただ、彼自身にとっても、クラブにとっても、事態が非常に厄介なことになっていると言いたいだけだ。」
「この状況は誰にとっても得にならない。個人的には、クラブを去るためにこんなやり方をするのは正しい方法だとは思わない。やり方には色々ある。私が知る限り、彼はまだ書面で移籍要求を出していない。」
「それには何か理由があるのだろうか?正式な移籍要求を出すと、ボーナスなど金銭的な面で損をするという話は今でもあるのだろうか。彼がその点を考慮しているのかもしれない。それはわからない。だが、彼がやっていること、言っていること、そして彼に助言している人物が誰であれ、私にとって、これは正しいやり方ではない。」
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移籍期限は残り2週間。関係修復は無理な印象もあるものの、代役となるストライカーすらも獲得できておらず、選手層を考えて慎重にならざるを得ない。リバプールは静観。ニューカッスルが放出を決断するまでは待つ意向で、移籍金としては1億ポンドを超える金額を準備している。
はたして、ニューカッスルやリバプール、アレクサンデル・イサクを交えた騒動はどのような決着を迎えるのだろうか…?
