アイントラハト・フランクフルトは過去2年間だけでえぐいほどの利益を得ている。ランダル・コロ・ムアニに始まり、オマル・マーモウシュやウーゴ・エキティケの3選手を売却することで、多額の移籍金を手に入れた。
タレント育成クラブになったフランクフルトには、新たなスター選手候補が存在している。その名前は、ジャン・ウズン。昨夏にニュルンベルクから加わった19歳のトルコ代表の攻撃的ミッドフィルダーだ。
英『Daily Mail』のルイス・スティール記者が明かした情報によると、リバプールはウズンの動向を水面下で追跡しており、複数のプレミアリーグクラブも同様に彼の成長を見守っている状況のようだ。
ドイツ・レーゲンスブルク出身の若き逸材は、ニュルンベルク時代から頭角を現した。同クラブのトップチームでは35試合で19ゴール4アシストを記録すると、フランクフルト初年度にもブンデスリーガやヨーロッパリーグ合わせて、31試合で5ゴール3アシストを挙げた。
一躍強豪クラブが注目を寄せる選手に成長した。ポジションこそ異なるが、リバプールに移籍したフランス人フォワードの後任として、攻撃の中心を担うことが期待されており、ブンデスリーガ開幕戦では1ゴール2アシストと結果を出した。
攻撃的ミッドフィルダーを本職としながら、フォワードラインのどこでもプレーできる柔軟性を持つ彼は、現代サッカーが求める多様性を体現している。
身長186センチと恵まれた体格を持ちながら、テクニカルなプレーにも長けており、ゲームを一変させる瞬間的な判断力と実行力を兼ね備えている。年齢に似合わない胆力と成熟したメンタリティも、リバプールの首脳陣が目を向ける要素のひとつだろう。
あくまで即戦力としてよりも、将来への投資という意味合いが強く、これはアルネ・スロット監督が重視する長期的なチーム構築方針とぴたりと合致している。
フランクフルトとの関係性、選手の年齢、そして現時点での市場価値を考慮すれば、来夏の移籍マーケットでの獲得が現実的なシナリオとして浮上しても不思議はない。
はたして、リバプールは2年連続でフランクフルトから新戦力を加えることになるのだろうか…?
