昨シーズンにおける話題の中心であった主力選手との契約更新。リバプールはモハメド・サラーとフィルジル・ファンダイクとは2年契約に辿り着いたものの、トレント・アレクサンダー=アーノルドとは合意に至れずに、レアル・マドリード移籍を許した。
クラブW杯に早期合流を希望したため、レアル・マドリードからわずかな移籍金を手にしたリバプールだが、アレクサンダー=アーノルドの評価額からすればないにも等しい金額で、守備こそ難があるものの、トッププレーヤーをほぼフリーで手放した。
そして、その悪夢が2年連続で訪れるかもしれない。その中心はフランス代表DFイブラヒマ・コナテで、現行契約は2026年6月までとなっている。さらに嫌なのが、同ディフェンダーに対して関心を示しているのが、レアル・マドリードであること。
リバプールは同じ失態を繰り返さないべく、フランス人ディフェンダーと交渉にあたっているが、現時点ではブレークスルーに至っていない。イギリス紙『Daily Mail』ルイス・スティール記者も話し合いが継続していると語りつつも、どのような決着を迎えるのか分からない不安定な状況が続いていると明かした。
「必ずしもそうだとは言えないが、この文章を書いている時点では、コナテの将来は不安定な状況にあると言っていいだろう。リチャード・ヒューズがコナテの代理人と最初に交渉を始めたのが11月で、10ヶ月経った今も解決には至っていない。」
「リバプールはコナテ陣営との交渉を続けており、将来に向けたチームの強固なポジションを確保するために、契約をまとめたいと考えている。」
「現時点で言えるのはそれだけだ。まだサインはされておらず、交渉がどの方向に向かっているかについて、明確な兆候はまだない。」
「しかし、特に昨年の契約を巡る長引く騒動の後だけに、これはリバプールにとって懸念材料だ。」
「コナテに敬意を表すると、彼はサラーやファンダイクほど注目度は高くないが、彼を “タダ” で失うことは依然として大きな痛手になる。レアル・マドリードの関心は本物だ。」
Liverpool Confidential Q&A
オランダ代表DFフィルジル・ファンダイクのように最終ラインを統率する能力には乏しいが、個体で見れば、力強さとスピードを持ち合わせた怪物。最近は前線へのフィードにも磨きがかかっており、1対1で負けることは少ない。
アルネ・スロットにとっての理想的な展開は、コナテと契約更新したうえで、クリスタル・パレスからイングランド代表DFマルク・グエイを移籍金なしで獲得することだろう。パレスでキャプテンを務め、ディフェンスラインでリーダーシップを発揮する同選手とコナテを並べる未来像を描いている。
とは言っても、移籍は泡もので、選手の気持ちも揺らぎがちになる。今夏にはリバプール行きを熱望していたグエイも来夏にアンフィールドを希望している確証はなく、フランス代表DFもあっさりと新契約を締結する可能性だってある。
はたして、転換期を迎えるリバプールのセンターバック陣はどのような結末を迎えることになろうか…?
