リバプールのセンターバック陣は転換期に向かっている。オランダ代表DFフィルジル・ファンダイクが34歳になり、イブラヒマ・コナテは契約問題に揺れ、ジョー・ゴメスはマルク・グエイ次第では放出が迫っていた。
レッズは来夏にフリートランスファーで、クリスタル・パレスのキャプテン獲得を狙っている。この夏の移籍市場において、期限ギリギリで成立しなかった移籍劇を1年越しで実現しようと、レアル・マドリードら強豪クラブとの争奪戦を勝ち抜く姿勢を貫いている。
イギリス紙『The Telegraph』のクリス・バスコム氏は、来夏に契約満了となるコナテとの交渉について言及すると、リバプール側は10ヶ月も決断を待つつもりはないと強調。現時点では、来年以降のファンダイクの相棒が、グエイの確率が高いとも述べた。
「シーズン終了後に浮上したレアル・マドリードとの噂は、リバプールが早急にコナテを引き留めなければ、クリスマスまでにスペイン語をマスターしてしまう。そんな“警告”のようにも映った。」
「クラブは2024年に代理人と事前交渉を開始。しかし、フランス代表DFは契約合意間近との見方を否定。当時、地元メディアもそのような報道はしていなかった。いずれにせよ、本人の発言からは楽観的な空気は感じられない。」
「交渉自体は続いており、新契約の書類はすでに準備されている。それでもクラブは、あと10か月も結論を待つつもりはない。一方で、結果については冷静に見極めている。」
「そうした中で進んでいるのが、来季ボスマン移籍での加入が決定的とされるマルク・グエヒの獲得。」
「もし先週の時点で契約が成立していれば、来年のワールドカップイヤーに向けて出場機会を確保したいコナテにとっては痛手となっただろう。ディディエ・デシャン監督も、その影響を見逃さなかったはずだ。」
「この夏、リバプールは元ボーンマスDFディーン・ハイセン獲得にも動いていたが、こちらは早々に失敗。いずれかが加入していれば、コナテの立場は即座に脅かされていたに違いない。現状では、今季残りの期間はファンダイクの相棒として不動の地位を保つ見込み。」
「クラブは “誰でもいい” わけではなく、 “適切な選手” を獲得する方針を貫き、コナテ残留と退団の両シナリオに備えて長期的な計画を描く。パルマから加入した若手ジョヴァンニ・レオーニは、9月のカラバオ・カップでのデビューが予定される有望株だ。」
「1年後には、コナテ、グエヒ、レオーニがファンダイクの相棒の座を争い、2027年にキャプテンがアンフィールドを去る場合には、その後継者となる可能性もある。皮肉なことに、現時点ではコナテよりもグエヒの方が、その構想に乗る可能性が高いと見られている。」
