この夏の移籍市場において、良くも悪くも話題を振りまいたのが、スウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクだ。選手側の主張をベースにすれば、契約更新の約束を破ったクラブへの信頼はもうなくなっており、リバプール移籍を果たすために強硬手段に打って出た。
結果としてクラブとの関係は底辺まで落ち、個人練習を余儀なくされた。それでも、アンフィールド行きを熱望し、ニューカッスルが後釜を確保できたことから、プレミアリーグでも最も高い移籍劇が成立し、リバプール入りを果たした。
プレシーズンにおいてチーム練習や練習試合に出場しておらず、コンディションが疑問視されたものの、思ったほど悪い状態ではなく、リバプールにとってのチャンピオンズリーグ開幕戦だったアトレティコ・マドリードとの試合でデビューを飾った。
非常に長い期間に渡って、ニューカッスルとの攻防が繰り広げられた今回の移籍劇。同じようにサウサンプトンからリバプール移籍が半年間先延ばしになった経験を持つオランダ代表DFフィルジル・ファンダイクは舞台裏では様々なことが起こっていると語り、困難な時期を乗り越えたイサク加入を心から歓迎していると発言した。
「彼は今ここにいる。もう家族の一員であり、できるだけ早く、できる限り最高のコンディションを整える時が来た。」
「ゴールやアシスト、そして連携プレーで我々にとって重要な存在となる。そして、ウーゴ（・エキティケ）がすでに示しているように、お互いを高め合い、チームを次のレベルへと引き上げてくれるはずだ。」
「彼にとって非常に困難な時期だったと理解している。交渉が長引くと、決して簡単なことではない。舞台裏では、本当にたくさんのことが起きているからね。」
「僕だけでなく、チーム全体、そしてクラブに関わる全員が、移籍が決まったことを心から喜んでいる。」