2015年10月からリバプールの指揮官に就任し、強豪クラブに生まれ変わらせたユルゲン・クロップ監督がアンフィールドを離れ、その後釜として当時フェイエノールトを率いていたアルネ・スロット監督を招聘した。
オランダ人指揮官はメガクラブでの指導経験がないため、その手腕が疑問視されるも、1年目からプレミアリーグ制覇という偉業を達成。チャンピオンズリーグのグループステージでも全チームでトップに踊り出て、カラバオカップでも決勝まで進出した。
初年度から輝かしいキャリアをスタートさせたスロット監督だが、リバプール会長のトム・ワーナー氏は戦術的なアップグレードを実感。また、過酷で過密な日程が続くシーズンを乗り切るための “マン・マネジメント” にも太鼓判を押した。
「アルネについて一つ言いたいことがある。ユルゲンを軽んじるつもりはないが、我々は後半に多くの戦術的な改善を遂げた。」
「彼のチームマネジメントは傑出していると思う。考えてみてほしい。選手たちはほとんどの場合、週に2回、時には3回もプレーしている。そうしたマネジメントは、ファンにはあまり評価されていない。」
「我々が獲得した選手は全員25歳以下だ。だから、アルネは素晴らしい教師だと思う。」
「彼は世界でも最高の才能を持った選手たちを指導しているが、彼らは彼の言葉に耳を傾け、より良い選手になるために受けている指導を高く評価していると思う。」
The Overlap US
2シーズン目の今季は、大幅に入れ替わったチームを率いている。前線には、アレクサンデル・イサクやフロリアン・ヴィルツらワールドクラスのプレーヤーを迎え入れ、両サイドバックも刷新した。
センターバック陣が少し手薄な印象がなくもないが、各ポジションに世界レベルの選手たちが控える。今シーズンもリーグ優勝筆頭に数えられるリバプールだが、メンバーだけではなく、コーチ陣も少し入れ替わったチームで連覇を達成できるのだろうか…?
