リバプールのセンターバック陣は過渡期を迎えている。34歳のオランダ代表DFフィルジル・ファンダイクは依然としてトップレベルのパフォーマンスを維持しているが、年齢的にプレーの低下が見え始めても不思議はない。
相棒のフランス代表DFイブラヒマ・コナテは、契約更新がなければ来夏にはフリートランスファーになる。レアル・マドリード行きを希望しているとの報道も出回っており、移籍金なしでスペイン移籍を決断する可能性が燻っている。
また、28歳DFジョー・ゴメスはサイドバックも兼用できる便利屋だが、今夏の移籍市場において、ACミラン行きが迫っていた。リバプールがマルク・グエイを獲得できずに頓挫したが、アルネ・スロット監督にとって放出候補であることが示された格好だ。
パルマから若きイタリア代表DFジョヴァンニ・レオーニを迎え入れたが、まだ18歳と過度な期待はよろしくない。来年の夏、リバプールはふたたびグエイ獲得を試みるものの、フリーになるため競争の激化が予想されている。
イギリスメディア『The Boy Hotspur』によると、チェルシーやレアル・マドリードと並んで、リバプールはトッテナム・ホットスパーに所属するオランダ代表DFミッキー・ファン・デ・フェンに関心を示しているようだ。
トッテナムはプレミアリーグを舞台に実力を証明し続ける24歳のセンターバックを手放すつもりはなく、2029年6月までの契約を更新する準備も整えているという。なお、その際には給与は現在の金額から倍になる見通し。
左サイドバックとしてもプレー可能な長身センターバックは、圧倒的なフィジカルとスピードで何度も相手の攻撃陣を食い止めてきた。パートナーのクリスティアン・ロメロと強固なディフェンスを形成し、2枚とも離脱した昨シーズンは苦戦を強いられた。
ただし、不安材料もある。193cmとは思えない爆発的な加速力を見せる反面、負傷で何度も離脱する傾向にある。ロンドンに新天地を移してからハムストリング負傷が増えており、インテンシティの高いリーグで無理をしている感は否めない。
とはいえ、ピッチでの存在感は抜群。左足を使える点も希少性は高く、ファンダイクやグエイ、レオーニ、ファン・デ・フェンの4枚が揃ったディフェンスは見るからに崩すのは難しいはずだ。
リバプールが今のところトッテナムDFに触手を伸ばす可能性は低く、グエイ獲得に全力投球中。もしも早い段階でイングランド代表DFと契約を結べれば、他のセンターバックにも動く可能性は高いが、はたして…!?
