ライアン・フラーフェンベルフやドミニク・ソボスライらとともに、リバプールの心臓部を支配する26歳MFアレクシス・マック・アリスターに対し、レアル・マドリードが虎視眈々と獲得機会を窺っている。
英『TEAMtalk』のディーン・ジョーンズ記者が報じたところによると、スペインの名門クラブはすでに1億2000万ユーロという破格の移籍金での合意に向けて水面下で動いており、2026年夏の移籍市場における最大の注目株として浮上しているようだ。
2023年夏にブライトンから3500万ポンドで加入して以来、26歳のアルゼンチン代表は瞬く間にチームに欠かせない存在となった。ユルゲン・クロップ政権とアルネ・スロット政権の両方で、レギュラーとしてトップレベルのパフォーマンスを継続している。
契約は2028年6月まで残っているものの、サッカー界の常識では契約期間など絵に描いた餅に過ぎない。ルカ・モドリッチやトニ・クロースといった中盤のレジェンドたちがチームを離れ、新たな時代に突き進む中、マック・アリスターは理想的なターゲットになるのは必然かもしれない。
アルゼンチン人ミッドフィールダーの最大の武器は、ピッチ上での多機能性にある。守備的ミッドフィールダーとしてボール奪取に励む一方で、攻撃時には最前線近くまで駆け上がってゴールを狙う。
ゲームを読む能力にも長けている。試合の流れを読み、適切なタイミングで攻守のバランスを調整する嗅覚は天性のものがある。スロット監督が求める高いインテンシティとテクニカルな要素を両立させる選手として、現在のリバプールには欠かせない存在となっている。
ただし、今シーズンはプレシーズンすらまともに過ごしておらず、シーズン序盤戦は以前のようなパフォーマンスとは言い難い状態が続く。コンディションさえ整えば問題ないと思われるが、一方で仲の良かったルイス・ディアスやダルウィン・ヌニェス退団の影響も気がかり。
また、多くのアルゼンチン人選手にとって、レアル・マドリードでのプレーは幼少期からの憧れとも言え、南米の選手独特な事情も見逃すことはできない。
とはいえ、リバプールが積極的に元ブライトンMFを手放すつもりは全くない。選手側が退団を求めて強硬な姿勢を示さない限りは、レアル・マドリード行きは現実のものにならない。むしろ、2028年までの契約を更新し、トレント・アレクサンダー=アーノルドやイブラヒマ・コナテ状態を避けたい意向だろう。
はたして、マック・アリスターとアンフィールドの運命やいかに…?
