わずか1000万〜1500万ユーロ?ACミランが、リバプールDFジョー・ゴメスを狙い続ける

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ジョー・ゴメスのイタリア行きが再浮上!ACミランが今冬にも獲得に向けて、再度トライか? 移籍

アンフィールドで最も長くプレーする選手が、今まさにキャリアの分岐点に立っている。ジョー・ゴメスをめぐる移籍騒動は、夏の移籍市場最終日に一度頓挫したものの、ACミランの情熱は冷めることがない。

イタリアメディア『MilanLive』が報じたところによると、イタリアの名門は元イングランド代表ディフェンダーへの関心を維持し続けており、わずか1000万から1500万ユーロという破格の条件で獲得できる可能性が浮上しているようだ。

スポーツディレクターのイグリ・ターレが28歳のユーティリティプレーヤーを高く評価していることが、交渉を前進させる原動力となっている。

だが、ここには複雑な綾がある。2025年9月1日の移籍市場最終日、ミランはリバプールに1300万ポンドのオファーを提示し、ゴメス本人も移籍を望んでいた。しかしリバプールがクリスタル・パレスからマルク・グエイ獲得に失敗したため、クラブは彼の退団を承認せず、移籍は破談に終わった。

それから約2か月。今度はゴメス自身の心境に変化が生まれている。英『Football Insider』のピート・オルーク氏によれば、ゴメスはアンフィールドでの生活に満足しており、現時点では移籍を急いでいないという。出場機会こそ限られているものの、チームから必要とされている限り、彼はこの地に留まる意志を示している。

プレミアリーグではわずか2試合に途中出場したのみで、スタートから起用されたのはカラバオカップのサウサンプトン戦だけだ。スロットの戦術システムでは、フィルジル・ファンダイクとイブラヒマ・コナテのコンビが中心となり、鉄壁の守備を構築。

右サイドバックにはコナー・ブラッドリーが台頭し、新加入のジェレミー・フリンポンも攻撃的な右サイドバックとして存在感を放っている。左サイドバックには、夏の補強で獲得したミロシュ・ケルケズが起用される試合が多い。

この布陣の中で、ゴメスの立ち位置は曖昧になっている。最大の武器である多様性、つまりセンターバックからサイドバックまで幅広くこなせる能力は、ユルゲン・クロップ時代には重宝された。しかしスロットは各ポジションに専門性の高い選手を配置する傾向があり、万能型のゴメスはその構想からやや外れている。

ゴメスがアンフィールドに移籍したのは2015年。チャールトンから350万ポンドで加入して以来、彼は10年間この赤いユニフォームを着続けてきた。2019年のチャンピオンズリーグ優勝、2019-20シーズンと2024-25シーズンのプレミアリーグ制覇、FAカップ、カラバオカップと、数々のタイトルを獲得してきた。

しかし、怪我に悩まされ続けたキャリアでもあった。2015年10月にはイングランドU-21代表での活動中に深刻な膝の怪我を負い、17か月もの長期離脱を余儀なくされた。2018年12月にはバーンリー戦で骨折、2020年11月には代表活動中に膝腱を損傷し、シーズン残りを棒に振った。

ただし、コンディションが整った状態のゴメスは数々のタイトルを獲得するための役に立っていたことは間違いなく、古株の貢献度は高い。

ACミランは今シーズン、守備陣の補強を急務としている。マリック・ティアウがニューカッスルに移籍し、フィカヨ・トモリとコニ・デ・ヴィンターら最終ラインは時折光を放つが、安定性に欠ける。そこにゴメスのような経験豊富で複数のポジションをこなせる選手が加われば、チームの層は格段に厚くなる。

また、ゴメスが持つ戦術的適応力もタレの関心を引く。ミランはシステムを頻繁に変更しており、4-2-3-1や3-5-2など、状況に応じてフォーメーションを切り替える。ゴメスのようにセンターバックと両サイドバックをこなせる選手がいれば、監督の選択肢は大幅に広がる。

移籍金が1000万から1500万ユーロという範囲に収まることも、ミランにとっては魅力的。プレミアリーグの基準から見れば、この金額は信じられないほど低い。リバプールがこの価格帯でゴメスを放出する用意があるのは、契約が2027年6月まで残っているとはいえ、クラブが彼の市場価値がさらに下がる前に売却を検討しているためだ。

28歳という年齢は、ディフェンダーとしてはまだピークの範囲内だが、出場機会が限られれば価値は下がる一方だ。ミランはこの状況を最大限に利用し、質の高い選手を手頃な価格で獲得できる絶好の機会を手にしている。

ただし、リバプールが本当に売却するかどうかセンターバックを補強できるかにかかっている。コナテにも契約満了に伴う退団も噂されており、来シーズンに向けて最低でも2枚のディフェンダーを確保できなければ、契約最終年だとしてもクラブに残留される可能性もある。

はたして、現在の最古参プレーヤーは、アンフィールドでの活躍を続けるのか、もしくはイタリアに新たなチャレンジを求めるのだろうか…?

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