2025年の夏、これまでに類を見ないほどの積極的な投資を実施したリバプールは、フロリアン・ヴィルツやアレクサンデル・イサク、ウーゴ・エキティケらをチームに迎え入れ、プレミアリーグ連覇を狙う予定だった。
しかし、蓋を開けてみると、アルネ・スロット監督の戦術への適応が遅れているのか、うまく機能していないのか不明だが、勝ち星を挙げるのに手こずっている。失点数も嵩んでおり、最近ではつまらないと批判を受けることもしばしば。
ユルゲン・クロップ監督時代よりは綺麗なサッカーを展開するようになったが、ゴールに迫る勢いは失われ、得点できずに失点を重ねるという悪循環に陥っており、引き分けに終わる試合が増え始めている。
そんなチームに必要となるが、パッション溢れるプレーヤー。スペインメディア『Fichajes』によれば、リバプールはニューカッスル・ユナイテッドで活躍するイタリア代表MFサンドロ・トナーリに関心を示し、1億ポンドという破格の資金を投入する準備を整えているようだ。
イタリア人ミッドフィールダーの獲得は、チームの心臓部を根本から作り変えるための決断になり得る。かつてACミランでスクデット獲得の立役者となり、イングランドの地でもその実力を証明し続けるトナーリ。
エディ・ハウ監督の下で中盤の絶対的な柱となっており、守備の強度と攻撃の創造性を高次元で融合させている。2025-26シーズンもプレミアリーグの舞台でその存在感を発揮し続けている。中盤の底でゲームをコントロールする眼識に加え、自ら敵陣へと突き進む推進力は、現在のリバプールが最も必要としている要素。
そして、何より中盤のダイナミズムは欠かせない。ライアン・フラーフェンベルフやアレクシス・マック・アリスター、ドミニク・ソボスライらテクニックに優れるミッドフィルダー陣が揃う中盤において、激しいプレーが持ち味のトナーリは新たな強みをもたらしてくれるだろう。
とはいえ、この世紀の移籍を実現させるためには、ニューカッスル・ユナイテッドという高い壁を乗り越えなければならない。セント・ジェームズ・パークのクラブは、2028年まで契約を残すトナーリを放出する意向を全く示していない。
また、現実的にはリバプールの補強ポイントは中盤ではなく、センターバックや右ウィンガーであり、ミッドフィルダーに多額の予算を振り分けることは難しい。さらに言えば、今のリバプールが求めるのは高度な予測からボールを奪い取れるタイプの選手で、ボックス・トゥ・ボックスの選手はソボスライやカーティス・ジョーンズがおり、そこまでの必要性はない。
いずれにしても、リバプールがニューカッスルからイタリア代表MFを強奪を計画する理由はないが、サプライズ補強はあり得るのだろうか…?
