リバプールの最終ラインに君臨するフランス代表センターバック、イブラヒマ・コナテの周辺がかつてない騒がしさを見せている。2026年夏の契約満了を控え、リバプールが提示した新契約案をコナテ側が突っぱねた事実は、瞬く間に欧州全土へ波及した。
この隙を逃さず、財政難からの完全復活を期すバルセロナが水面下で電撃的な接触を開始したと、英『TEAMtalk』が報じた。名門の再建を託されたカンプ・ノウの幹部たちは、移籍金ゼロという究極の果実を手に入れるべく、冷徹な計算を元に動き出している。
コナテとリバプールの交渉は、1年以上の歳月を費やしながらも出口の見えない迷路に迷い込んでいる。数ヶ月後に現行契約が切れるカウントダウンが始まる中、クラブ側が提示した長期契約のオファーに対し、コナテの代理人は首を縦に振らない。
この硬直した関係に、アルネ・スロット監督も苦言を呈した。指揮官はマンチェスター・シティ戦を前にした会見で、交渉が継続中であることを認めつつも、ファンの間に広がる不信感を払拭しきれずにいる。リバプールは契約の最終局面まで決断を先延ばしにするつもりはないと断言しており、交渉の決裂は即座に売却、あるいは完全移籍での放出へと直結する。
フランス人DFがピッチ上で見せる圧倒的なフィジカルと対人守備の強さは、リバプールにとって代えがたい財産だ。しかし、彼のキャリアを振り返れば、常に負傷の影がつきまとっている。また、今シーズンは集中力の欠如が目立ち、その影響もあって、選手本人が希望しているとも言われるレアル・マドリードは獲得を見送っている。
負傷履歴や不安定なパフォーマンスはリバプールが年俸の大幅な引き上げに二の足を踏む最大の要因であり、同時にコナテ側が自らの価値を最大限に主張する材料にもなっている。次世代の守備の柱としてジェレミー・ジャケといった若手への投資を加速させており、26歳のセンターバックとの決別を視野に入れたリスクヘッジに向けた動きかもしれない。
ラ・リーガで首位を走りながらも、チャンピオンズリーグのリーグフェーズでトップ8中最多の14失点を喫した守備の脆弱性は、バルセロナにとって致命的な弱点。ロナルド・アラウホやジュール・クンデといった既存の戦力だけでは、欧州の頂点に返り咲くには心もとない。
バルセロナのスカウト陣は、コナテが持つ圧倒的なスピードとビルドアップ能力が、ハイラインを維持するチーム戦術に完璧に合致すると確信している。財政的な制約がある中、移籍金がかからない世界トップレベルのディフェンダー獲得は悲願とも言える。
はたして、契約更新に向けた交渉が難航するコナテは、本当に今シーズンでアンフィールドを離れるのか、もしくは土壇場で新契約を締結するのだろうか…?
