かつてフィリペ・コウチーニョやロベルト・フィルミーノが愛されたこアンフィールドにおいて、次なる主役候補として、さらにエジプト代表FWモハメド・サラーの後継者としても、ひとりの若者の名前が急速に浮上している。
ブラジルの名門パルメイラスに所属するウインガー、アラン。海外メディア『Sports Boom』が報じた内容によると、リバプールとニューカッスルのプレミアリーグ勢に加え、アメリカのMLSからインテル・マイアミとロサンゼルスFCもこの争奪戦に参戦しており、その熱気は日増しに高まりを見せているようだ。
昨夏の移籍市場において、大型補強を敢行したリバプールだが、昨シーズンほどのパフォーマンスを披露できていない。アルネ・スロット体制2年目は、オランダ人指揮官の好むチームに変貌を遂げる途中で、新戦力もうまく噛み合わないなどチグハグなプレーが続いた。
ここに来て、ドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツがイングランドに適応し、ウーゴ・エキティケがゴールを奪い、ミロシュ・ケルケズもフィットし始めた。また、クロップ政権のような前線からのプレスやショートカウンターも織り交ぜるようになっており、シーズン前半に比べると格段に良くなった。
しかし、問題は山積み。エジプシャン・キングの後任に誰を据えるのかは永遠の課題であり、今年の夏には解決策を得なければならない。そこにパルメイラスの21歳FWアランはひとりのオプションとなり得る存在だ。
プレースタイルは、伝統的なブラジル人アタッカーの系譜を引き継ぎながらも、現代サッカーに求められる規律を兼ね備えている点が特徴的。右サイドを主戦場としながら、内側へカットインして放つ左足のシュートは、対峙するディフェンダーにとって悪夢に他ならない。
また、狭いスペースでのボールコントロール技術は群を抜いており、密集地帯を一人で切り裂く突破力は、スタジアムの観客を一瞬で総立ちにさせる魔力を持っている。とはいえ、ゴールやアシストが多いタイプではなく、直接的な後継者になり得るかどうかは微妙。
加えて、プレミアリーグ初挑戦というところも懸念材料となる。ただし、これまでにも緻密なデータ分析と迅速な交渉で数々の成功を収めてきたリバプールだけに、一般的には見えていない活躍できる項目を持ち、ブラジル人ウィンガーに白羽の矢を立てる可能性もある。
ブラジルのクラブは3000万ユーロを超える移籍金であれば売却にも応じる構えで、リバプールやニューカッスルからすれば十分に捻出できる金額と言える。
プレミアリーグのスピード感とインテンシティに適応できるかどうかという疑念は、常に南米からの若手選手に付きまとう。しかし、アランの体幹の強さと、相手のプレスを逆手に取る賢さは、イングランドの荒波を乗り越えるための十分な武器になる。
はたして、21歳の若きアタッカーはサラーの後釜というプレッシャーがのしかかる役割に就くのか、もしくは他のクラブに移籍するのか、はたまたブラジル国内に残ってさらなる経験を手にするのだろうか…?
