絶対的な柱であるフィルジル・ファンダイクがベテランの域に達した。依然としてプレミアリーグでもトップクラスのディフェンスを誇り、来季以降もアンフィールドには残るだろうが、全盛期に比べるとパフォオーマンスは明らかに低下している。
パートナーのイブラヒマ・コナテも契約問題に揺れており、ジョー・ゴメスも退団が近づいているとも言われる中、リバプールはセンターバック陣の刷新に踏み切っている。この冬には20歳DFジェレミー・ジャケ獲得を内定させており、さらに守備陣に投資をするかもしれない。
海外メディア『Sports Boom』によると、リバプールのスカウト陣はトッテナム・ホットスパーからハンブルガーSVにレンタル移籍中のクロアチア人センターバック、ルカ・ヴシュコヴィッチのパフォーマンスを繰り返し確認しているようだ。
193センチの長身を誇りながら、足元の技術は中盤のプレーヤーに匹敵する柔らかさを持つ。クロアチアの名門ハイドゥク・スプリトで16歳にしてトップチームデビューを飾り、瞬く間にリーグ屈指の有望株へと上り詰めた。
トッテナムではまだチャンスが得られていないが、今季ブンデスリーガでのプレーぶりは市場価値を急激に高めている。一本のパスで局面を打開するその姿は、全盛期のファンダイクを彷彿とさせ、空中戦にも強さを誇る。
とはいえ、トッテナム側からすれば、ヴシュコヴィッチは将来のディフェンスラインを担う至宝であり、簡単に手放す選択肢はない。契約も2030年まで残っており、よほどの移籍金を提示しなければロンドンから離れる未来は想像しにくい。
さらに言えば、今シーズンもプレミアリーグで低迷するトッテナムにおいて、オランダ人DFミッキー・ファン・デ・フェンは今シーズン限りでの退団を示唆しており、このまま混迷が続けば、クリスティアン・ロメロも退団しても不思議はない。
ふたたびトップ6に食い込むためにも、ドイツの地で覚醒中のヴシュコヴィッチを守備陣の中心に据える未来は想像しやすい。イングランドでのプレー経験がないため、どこまで通用するかは不透明だが、そのポテンシャルは同世代でも抜きに出ている。
万が一にもトッテナムがチャンピオンシップに降格した場合には、主力組を含めてヴシュコヴィッチにもチームを離れる可能性が高まるものの、現時点ではトッテナムが目の前の移籍金を選択するとは思えない。
リバプールは他にも多くのセンターバックへの関心が報じられており、本命は誰なのかは掴みにくい。とはいえ、コナテとゴメスの両選手が退団した場合には最低でもひとりは獲得しなければならず、2年連続でチームを刷新するために大金を投じる夏が幕をあけるかもしれない…
