アンフィールドのゴールマウスに君臨する絶対的な守護神であり、数々の栄光を最後方から支えてきたブラジル代表GKアリソン・ベッカーの周辺が騒がしい。33歳になってもなお、ギオルギ・ママルダシュヴィリにレベルの違いを見せつけ、レギュラーの座を譲っていない。
しかし、アリソンの後継者問題はいずれ解決しなければならない課題だ。それがママルダシュヴィリになるにかは分からないが、中長期的な視点に立って、シュートストップだけではない高度なゴールキーパー確保は至上命題となっている。
一方、ブラジル人GKの去就にも目を向けるべきだろう。昨夏の移籍マーケットにおいて、サウジアラビアから話があったようだが、契約を優先してアンフィールドに残留した過去を持っているだけに、中東のみならず、母国復帰など様々な選択肢を持っているはずだ。
こうした背景の中で、イタリアの名門からのアプローチが報じられた。イタリアメディア『Gazzetta dello Sport』が伝えたところによれば、セリエAのユベントスが33歳GKアリソン獲得に向けた具体的な検討を開始しているようだ。
ユベントスは現在、かつての絶対的な守備力を取り戻すべく大規模な刷新を進めており、最後方の安定感を極限まで高めるために世界最高峰の経験を持つブラジル人守護神をリストの最上位に据えた。
同メディアは、アリソンとリバプールの契約が2027年6月に満了を迎える事実が、この移籍を現実的なものにする重要な要素であると指摘。契約残り期間が短くなるタイミングを見計らい、ユベントスがそのチャンスを虎視眈々と狙っているという。
ただしアリソンを唯一の選択肢としているわけではない。トッテナム・ホットスパーの守護神を任されているイタリア代表GKグリエルモ・ヴィカーリオもまた、ターゲットリストに名を連ねているが、経験値とビッグタイトルの獲得実績においてレベルが違いすぎる。
セリエAの地でかつてローマの守護神としてその名を世界に轟かせており、イタリアは慣れ親しんだ舞台でもある。ユベントス側は、戦術理解力と圧倒的なシュートストップ能力が、チームを次なるレベルへと引き上げる決定的な要素になると確信し、ベテランGKに白羽の矢を立てる準備を進めている。
ただし、リバプールがこの夏に同選手を手放すとは思えない。控えのジョージア代表GKはシュートストップこそ一流だが、懸念されていた飛び出しや足元の技術など現代的なGKに求められる能力は思いの外伸びておらず、あまりチャンスすら与えられていない。
リバプールにとっての理想は、2027年までアリソンに残留してもらい、この夏にでもママルダシュヴィリにゴールマウスを任せるのか、別のゴールキーパーを確保し、次なる守護神の座を争わせるのか決断しなければならない。
とどのつまり、この夏にブラジル代表GKが別のクラブに旅立つことはないが、2027年にはユベントスに新天地を求める未来があっても不思議ではない…
