2026年3月に入り、プレミアリーグのチャンピオンズリーグを巡る競争は最終局面へと突入している。リバプールも4位以内のフィニッシュを目指し戦い続ける一方で、来シーズン以降に向けたチーム作りにも余念がない。
ウーゴ・エキティケを除き、攻撃陣に元気がないリバプールにおいて、ドミニク・ソボスライやアレクシス・マック・アリスター、ライアン・フラーフェンベルフ、フロリアン・ヴィルツらミッドフィルダー陣がチームを救った試合も少なくない。
ソボスライやカーティス・ジョーンズに至っては、本職ではない右サイドバックとしても活躍。最悪な時期を乗り越えるために重要な役割を担ったものの、レギュラーを希望するジョーンズは契約更新を避け、移籍を狙っているとの報道も出ており、出番に恵まれない日本代表MF遠藤航も例外ではない。
過酷なシーズンを乗り越えるためにも十分な戦力を擁するのは強豪クラブにとって生命線であり、リバプールの視線はドイツの地で急成長を遂げる、非凡なポテンシャルを秘めたミッドフィルダーに注がれている。
ドイツメディア『Fussball Daten』が報じた最新の情報は、リバプールはアイントラハト・フランクフルトに所属するスウェーデン代表MFヒューゴ・ラーション獲得に向けて、アーセナルを一歩リードする形で交渉の優先順位を高めているようだ。
2025/26シーズンのブンデスリーガで驚異的なパフォーマンスを維持しているこの若き才能に対し、クラブは夏の移籍市場での決着を見据えて動き出している。ただし、獲得に際してのハードルは決して低くない。
同メディアによれば、フランクフルト側はラーションの移籍金を最大6500万ユーロという高額に設定しているという。とはいえ、決して法外な価格設定とも言い切れず、すでにブンデスリーガの舞台でその実力を証明済みの21歳MFだけに妥当な金額とも言える。
21歳とは思えないほどの冷静沈着な状況判断能力を持ちつつも、187センチの長身でありながら、その足元の技術は極めて繊細。プレッシャーの激しい中盤の底から正確なパスを散らす姿は、かつてのレジェンドたちを彷彿とさせる。
守備面においても、その貢献度は計り知れない。長いリーチを活かしたインターセプトは、相手の攻撃の芽を摘むだけでなく、瞬時にカウンターへと転じる起点となる。また、1試合平均の走行距離も常にチームトップクラスを記録しており、プレミアリーグ特有のインテンシティの高さにも容易に適応できる肉体的な強さを兼ね備えている。
能力だけ見れば、プレミアリーグでも十分に活躍できそうだが、リバプールの優先順位はまずカーティス・ジョーンズの説得だろう。地元出身どころか、イングランド人選手が減りつつあるチームにおいて、唯一のスカウサーを手放すのは得策ではない。
出番を与えることは困難であることを理解した上で、ポジション争いへのモチベーションを高めることが重要な要素となる。もしもジョーンズが退団しなければ、そこまで中盤の強化は重要度が高くなく、左右のウィンガーやセンターバック、サイドバックなどに予算を振り分けることになりそう。
はたして、リバプールの来季の中盤構成はどのような選手が在籍し、どのような戦いぶりを披露するのだろうか…?
