アルネ・スロット監督率いるリバプールにおいて、中盤は戦術の心臓部であり、適切な人材の確保は常に最優先事項としてクラブのスカウティング部門を突き動かしてきた。中盤の再編が一段落したかのように見えた今シーズン、さらなるクオリティの向上を目指し、カタルーニャの地で急速に頭角を現した若き才能へ接触を試みていた。
ユルゲン・クロップから引き継いだ強靭なインテンシティに、スロット流の緻密なビルドアップとポジションの流動性を融合させる過渡期にある。中盤の底ではライアン・フラーフェンベルフが驚異的な成長を見せ、アレクシス・マック・アリスターが高度な戦術眼でゲームを構築しているが、守備的な安定感と展開力を高いレベルで両立できる純粋なボランチの確保は、将来を見据えた際に不可欠な課題だ。
カーティス・ジョーンズに移籍の噂が持ち上がり、遠藤航も今季限りで退団の可能性が浮上する中、バルセロナの育成組織であるラ・マシアが生んだ傑作の一人、22歳MFマルク・カサドに対して、リバプールが本格的な問い合わせを行っていたようだ。
しかし、この熱烈なラブコールに対する返答は好ましいものではなかった。スペイン代表MFはバルセロナへの忠誠を誓い、プレミアリーグからの関心を拒絶する意向を固めている。さらに、バルセロナとの契約延長交渉は最終段階に入っており、カンプノウで自身のキャリアを築き上げる決意は揺るぎない。
リバプールにとって、オランダ代表MFフラーフェンベルフの負担軽減は避けられない課題のひとつ。スロット監督が絶大なる信頼を寄せており、コンディションが整わずとも全試合でスタメン起用され、昨シーズンも途中パフォーマンスが上がらない時期を過ごした。
それが今シーズンも発生しており、オランダ人指揮官が評価する選手の獲得を目指すのは当然の摂理。狭い局面をワンタッチで打開する技術や、相手のカウンターを未然に防ぐポジショニングのセンスを持ち合わせる22歳の若きミッドフィルダーはいまの中盤にうまく適応し得る。
どこまでリバプールが本気で狙っていたのか、はたまた本当に問い合わせを実施したかは疑わしいところ。ただし、もしも今回の移籍交渉が決裂したことが真実ならば、リバプールの補強戦略に修正を迫るものとなるだろう。
他にもクリスタル・パレスMFアダム・ウォートンらがメディアで取り上げられている中、リバプールはジョーンズや遠藤の退団に備えて、新たなミッドフィルダー確保に動き出すのだろうか…?
