1170万ポンド(約16.4億円)でレアル・ベティスに移籍した元オリンピック・リヨンMFナビル・フェキル。バルセロナへ移籍したMFフィリペ・コウチーニョの後釜として移籍成立まで秒読み段階だった。しかし、膝の怪我の具合を危惧したリヴァプールがメディカルチェックの末に、移籍交渉は破談となっていた。
スペインの地では持ち前の攻撃力を存分に発揮し、昨シーズンは33試合5ゴール6アシストと活躍を見せている。懸念された膝の具合も全く問題なく、リーグ戦のほとんどをこなしているミッドフィルダーだが、『L’Equipe』に語ったところによると、多くの嘘が出回っていると告白している。
「たくさんの嘘が報道され、影響を受けていた。僕の家族について報じられたことは、とくに家族と僕自身を傷つけた。事実ではないことが出回っていると知っているときはとくにね。」
「言われていたことは真実ではない。膝の状態は良く、クレールフォンテーヌで受けた簡易メディカルでは膝への言及すらなかった。もし状態がそんなに悪ければ、リヨンが残留を希望するわけがないはずだよね。」
「しかし、最もガッカリした憶測は、僕の家族が理由で移籍が実現しなかったというもの。それは事実じゃない。でも、そうした憶測ともうまく付き合わないといけない。」
「何が真相かは分からない。メディカルチェックを受けた後に、リヴァプールが契約しないと決めたことだけは確実なことだね。」
遺跡の舞台裏でどういった話し合いが行われていたかは、当時のリヴァプール関係者にしか分からない。あくまで公式な声明では、メディカルチェックで膝が問題となったことだけが報じられており、加入に際して古傷が影響したことは本当かもしれない。
ただし、その後の活躍ぶりを目の当たりにすると、膝の問題以外にもなにかしらの思惑が働いた可能性も否めない。真実が明らかになる日は来ないだろうが、選手の主張も尊重しなければいけない…