バーンリーで130試合43ゴールと見事なパフォーマンスを披露し、高い得点力を評価されリバプールへと入団した元イングランド代表FWダニー・イングス。度重なる怪我がイングランド北部でのサッカー生活を苦しめ、1年間のローン移籍を挟んでサウサンプトンへ移籍していた。
イングランド南部では本来の得点感覚を取り戻し、同チームのエースとして君臨。100試合46ゴールと驚異的なペースで得点を量産し、一昨シーズンは得点王争いに絡むなど素晴らしい活躍を見せた。アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロが退団したマンチェスター・シティが関心を示しており、去就が注目される選手のひとりである。
『The Athletic』によると、元リバプールFWはクラブから提示されていた4年間の契約延長オファーを拒否した。2022年6月で契約満了となるため、移籍への動きが加速される可能性もある。チャンピオンズリーグ出場を望む同選手は、ビッククラブへの復帰を画策している。
シティとライバル関係にあるマンチェスター・ユナイテッドからの関心も伝えられており、古巣リバプール帰還も全くあり得ない話とは言い切れない。ユルゲン・クロップ監督のお気に入りであり、前線からの守備を惜しまないFWダニー・イングスには観客からも盛大な歓声で迎えられる。
サウサンプトンはこれまでエバートンから元イングランド代表FWテオ・ウォルコットを完全移籍で獲得しており、コーチ的な役割も期待されている。また元チェルシーDFライアン・バートランドが退団した左サイドバックに、スタッド・ブレスト29(リーグ・アン)からDFロマン・プローを迎え入れている。
チームのエースを簡単に手放したくないため、今後も契約延長交渉が続くだろう。しかし、時間は刻一刻と迫っており、今夏での売却を迫られる事態に陥ることも考えられる。選手本人の意向もあり、同クラブは難しい判断が求められる。
昨シーズンのプレミアリーグで下位に沈んだサウサンプトンは、最低でも2桁得点が計算できるストライカー放出を決断する日が来るのだろうか…