昨夏にリバプール加入を果たしたギリシャ代表DFコスタス・ツィミカスだが、初年度は不本意なシーズンとなった。チャンピオンズリーグでは4試合に出場したが、プレミアリーグではわずか2試合。しかも出場時間はたった5分間とクラブ首脳陣からの要求に応えるに至らなかった。
新型コロナ感染や負傷離脱など不運な部分もあるが、昨シーズンからの再起を図るギリシャ代表DFは、意気揚々とオーストリアで始動したプレシーズン・キャンプに参加している。今季こそ怪我なく、スコットランド代表DFアンディ・ロバートソンの代役を務めたいところ。
LFC公式とのインタビューに応じたリバプールDFコスタス・ツィミカスは、昨シーズンの苦悩を認めた上で、世界での最高峰に君臨する左サイドバックでもあるスコットランド代表キャプテンとのポジション争いに意欲を見せている。
「チームメイトのみんなと、ここに戻ってこれて幸せだよ。すべてが順調に進んでいる。トレーニングは非常に激しいけど、次に待ち受ける試合に向けて役に立っている。フレンドリーマッチに始まり、一緒に汗を流している。」
「新型コロナと2度にわたる怪我によって、最初の6ヶ月間はとても困難だった。でも、シーズン後半戦の感触は良く、負傷から復帰してからは一生懸命に練習に励んだ。」
「いまは準備万端だし、コンディションも整っている。チームのためにすべてを出し尽くし、目標を達成するためにサポートしていきたい。」
「世界でも最高の左サイドバックに挑戦しなければいけないことは理解している。逆に、それが日々の練習に取り組む意欲を与えてくれる。全力でトレーニングに励み、成長し続けたいね。」
「来シーズンの目標は健康でいること。それをクリアしたら、もっと多くの試合に出場し、チームを助けたい。」
だいぶチームに馴染んでいる元オリンピアコスDFは、プレシーズンでも笑顔が絶えない。ベスト・オブ・笑顔のオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムが退団した現時点で、後継者はツィミカスに間違いない。
コロナと怪我に翻弄された昨シーズンから抜け出し、選手本人も認めている通り、世界でも有数の左サイドバックとの競争に打ち勝てるかどうかが懸かる今シーズン。高い攻撃センスを兼ね備えたディフェンダーだけに、大化けするシーズンになることを期待してやまない…